ルフトハンザ、羽田にB747-8就航、東京五輪でA380検討-レジャー強化も
▽レジャー市場の取り組み強化、長距離LCCの活用も
また、ガーナート氏は「今後成長していくためには、レジャーを目的とした人々に対し、さまざまなプロダクト、サービスの提供をしていく」必要性があると語り、LH全体としてレジャー市場への取り組みを強化している姿勢を示した。世界的にレジャー需要が増加しており、ドイツの空港発の乗客でも72%がレジャー目的であることを受けたもの。
レジャー市場への取り組みとしては、LHブランドでサービスやプロダクトを強化するほか、LCCの活用もおこなっていく考えだ。LHブランドでは、レジャー需要の取り込みに焦点を当てた機体を活用していくとし、エアバスA340-300型機をビジネスクラス18席、プレミアムエコノミークラス19席、エコノミークラス262席の「レジャー観点のコンフィギュレーション」に変更。2015年秋からレジャー路線に導入する予定であるほか、新規路線も検討中だ。
さらに、LHグループのLCCとして、ジャーマンウィングス(4U)やユーロウィングス(EW)を集約した「WINGS」ブランドを立ち上げ、活用していく。このほか、長距離LCCの設立も検討中で、LHとは別ブランドで展開する計画。12月に経営陣が最終決定を下す予定で、実現すればFIT層をメインターゲットにした長距離LCCとして、早ければ15年冬には就航する見込み。ターキッシュエアラインズ(TK)と共同出資しているLCCのサンエクスプレス(XQ)とコラボレーションも「アイディアの1つ」として俎上にあがっていると語った。
なお、記者会見ではガーナート氏がLHのストライキについても触れ、「お客様とパートナーの旅行会社の皆様にご迷惑をお掛けしていることをお詫びしたい」と謝意を示した。今後数週間で集結できるよう「最大限の努力をしていきたい」考えで、数週間のうちに組合との話し合いの場を設ける予定だという。