（左から）LHCEOのカール・ウルリッヒ・ガーナート氏、日本支社長のオットー・F・ベンツ氏 　ルフトハンザ・ドイツ航空（LH）は10月27日、ボーイングB747-8型機を羽田／フランクフルト線に導入した。合わせて来日したドイチェルフトハンザAG取締役兼LHCEOのカール・ウルリッヒ・ガーナート氏は「我々の新しいビジネスクラスを紹介するよい機会となった」と喜びを語った。

　また、同氏は羽田線にA380型機を導入する可能性についても言及。「当面はB747-8型機で満足している」としながらも、2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催を見据え、A380が羽田で利用できるようになれば乗客にとっての選択肢も増えると示唆した。

　B747-8型機はファーストクラス8席、ビジネスクラス92席、エコノミークラス262席の合計362席。12月1日以降はプレミアムエコノミークラスを導入し、ファースト8席、ビジネス80席、プレミアムエコノミー32席、エコノミー244席の計364席となる。ガーナート氏はプレミアムエコノミーについて「ビジネスクラスとエコノミークラスのギャップを埋める」存在と説明。「（他路線の）予約状況を見ても大変よい反応」であることから「日本市場においても楽観視している」と語った。

　さらに、ガーナート氏は羽田線と成田線について、棲み分けをはかることで両路線とも維持する方針を示した。「両路線とも需要はとても良いレベル」で推移しているといい、横浜・東京圏は人口も多いため「2空港でも十分対応が可能」との考え。羽田は横浜と東京中心部、成田は東京圏北部の需要をうまくカバーしている状況だという。

　今後は羽田はビジネス需要を、成田はレジャー需要をメインターゲットに据える。例えば、羽田はファースト、ビジネス、プレミアムエコノミーを活用し、ビジネス市場に焦点を当てる。成田はビジネスとエコノミーで、エコノミーを増やしてFITの取り込みを強化するなど、棲み分けをはかっていく。

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