冬はカニとイルミネーション 鳥取県、素材とバス助成事業PR
鳥取県観光情報説明会がこのほど、大阪市北区の県関西本部交流室で行われた。旅行会社約20社に、この秋冬の素材を中心に提案したほか、貸切バス運賃・料金の制度改正に伴うバス旅行助成金の利用を勧めた。
2013年度の鳥取県観光入り込み客数は約1100万人。そのうち780万人が県外客で、関西圏だけで350万人と5割近くを占める。説明会の冒頭、県関西本部の米田裕子本部長は「この秋、あべのハルカスや神戸など京阪神でPRイベントを開きます。鳥取に来ていただけるよう皆さんのご協力をお願いします」と呼びかけた。
素材紹介では、まもなく本格シーズンを迎えるカニ、クリスマス前後のイルミネーションなどのイベントを中心に取り上げた。
カニについては「カニバックキャンペーン」を10月1日からスタート。来年2月末まで県内の主要な旅館ホテルに宿泊し、宿泊証明印を押したハガキを県観光連盟に送ると抽選でカニが当たるというもの。また今年から初めて、松葉ガニ漁が解禁される11月を「蟹在月」としてPR、お隣り島根県の「神在月」にちなみ相乗効果を見込む。
鳥取砂丘では11月下旬から「鳥取砂丘イリュージョン」を開催。約30万球の電球で幻想的な砂丘を演出し、砂の美術館ではクリスマス期間に3Dプロジェクションマッピングを予定する。砂の美術館で現在展示中の「砂で世界旅行・ロシア編」は1月4日まで。来年4月からは「ドイツ編」が始まる。
とっとり花回廊は12月1日-1月31日まで「フラワーイルミネーション」を開催。昨年の3倍以上の100万球のイルミネーションと花火で冬の夜を彩る。皆生温泉やJR米子駅からシャトルバスを運行、宿泊客にも対応する。
助成金は、山陰海岸ジオパークの旅行商品造成支援や教育旅行を対象にしたものなど県観光連盟を中心に設定している。このうち「鳥取まで前年より5割以上値上げしているのでは」(県観光連盟・磯江保プロモーター)という貸切バスについては、20人以上の団体バスツアーを対象に県内1泊が条件で1台当たり3万円、1社15万円を上限に助成する。12月1日から申請を受け付ける。
情報提供:トラベルニュース社