アマデウス、新会計機能を南ア航空が導入、航空会社間の収益管理を効率化

  • 2014年10月1日

 アマデウスはこのほど、航空会社向け会計ソリューションの新製品「Amadeus Passenger Revenue Accounting」について、南アフリカ航空(SA)およびSAのフランチャイズ航空会社であるエアリンク(4Z)、SA・エクスプレス・エアウェイズ(XZ)が導入を決定したと発表した。複数の航空会社間における収益管理を効率化するもの。

 同社アジア太平洋地区エアライン担当副社長のハゼム・フセイン氏によれば、同製品は「アマデウス アルテア」に完全統合された上で、「航空会社の旅客サービスシステムと財務システム間を連携」するソリューション。コードシェアやインターラインから、グローバル規模のアライアンスやジョイントベンチャーまで、様々な航空会社間のパートナーシップにおいて、全旅程の航空券およびサービスに関する情報を一元管理する。

 航空会社は全販売チャネルのあらゆる会計処理をリアルタイムで管理することができるようになり、複雑な会計プロセスの処理や、分割された収益の明確化が可能になる。また、全セグメントの収益を確認後、パートナーの航空会社に迅速な請求をおこなうこともできるようになる。

 同製品については、昨年にスカイチームに加盟するサウディア(SV)が初めて導入。その後、ワンワールドのブリティッシュ・エアウェイズ(BA)が導入し、スターアライアンスに属するSAは3番目の導入例となる。アマデウスによれば、フランスのエーグル・アズール(ZI)なども採用を決定しており、先日アブダビで開催されたIATA世界金融シンポジウムでも、複数の航空会社が導入に興味を示したという。