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「ツーリズムEXPO」開会式、観光の力に期待-秋篠宮殿下も臨席

  • 2014年9月28日

テープカットで開幕  「JATA旅博」と「旅フェア日本」の統合により、世界最大級の規模となった「ツーリズムEXPOジャパン2014」が9月25日から28日にかけ、東京ビッグサイトで開催された。26日に国際会議場で開催された開会式には日本旅行業協会(JATA)会長の田川博己氏、日本観光振興協会会長の山口範雄氏、国土交通副大臣の西村明宏氏などが出席したほか、秋篠宮殿下も臨席され「観光産業は今後、今まで以上に大きな役割を果たしていく」と述べられた。

秋篠宮殿下 秋篠宮殿下は、渡航自由化から50周年を迎えた海外旅行や、昨年に1000万人の大台を超えた訪日旅行の拡大が、「諸外国との交流にも大きく寄与している」と述べられるとともに、「観光産業は今後、今まで以上に大きな役割を果たしていくことになる」との見方を示された。ツーリズムEXPOについては「1つの契機として観光についての議論が深まる」ことや「多様な旅行やツーリズムの新しいかたちが提案される」ことに期待されるとともに、「観光が一層促進されること、諸外国との関係や人々の絆などがさらに拡大すること」を希望された。

 主催者を代表して挨拶した田川氏は、ツーリズムEXPOが開催の運びとなったことについて関係者に感謝の意を伝えた。また、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催決定により、「官民が一体となり、国を挙げての観光立国、さらにその先の“観光大国”に向けた機運が一気に高まっている」と述べた上で、海外・国内・インバウンドをすべてカバーする世界的にも稀なイベントであるツーリズムEXPOが、「象徴となって世界のツーリズムをリードしていく」と意欲的に語った。

 来賓として挨拶した西村氏は、国内から570以上、海外からも550以上の企業と団体が出展したことを報告。出席者には「多くのブースを見て、日本と世界の多彩な魅力に触れる」ことを期待するとともに、「世界の皆様との絆を深め、双方向の交流が拡大することを願ってやまない」と語った。

 開会式ではそのほか、ツーリズムEXPOジャパン2014実行委員長を務めるJATA副会長の菊間潤吾氏、観光庁長官の久保成人氏、国連世界観光機関(UNWTO)事務局長のタレブ・リファイ氏、日本政府観光局(JNTO)理事長の松山良一氏など国内外の要人が登壇し、計16人によるテープカットを実施。ツーリズムEXPOの歴史の幕開けを祝うとともに、4日間の成功を祈念した。

 ツーリズムEXPOジャパン2014は、「新しい旅が始まる。」をキャッチフレーズに東京ビッグサイトで開催。151ヶ国・地域と47都道府県から1129の企業と団体が出展し、東展示棟の6ホール全てを貸し切っての展示会、最新の市場動向について討議する「国際観光フォーラム」、国内外のサプライヤーと旅行会社による商談会、需要喚起に貢献した企業や団体、優れた旅行商品などを表彰する顕彰事業などを4日間にわたっておこなった。