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香港から最大級のミッション、需要も復調-食の訴求さらに強化

  • 2014年9月25日

HKTB日本局長の堀和典氏(右) 香港政府観光局(HKTB)は9月25日、東京で商談会を開催した。現地から合計46社68名が来日して大阪と名古屋、東京の3都市を巡ったもので、東京では約600件の商談を実施した。HKTB日本局長の堀和典氏によると過去最大級のミッション団で、日本市場が回復する中での日本の旅行業界への「コミットメント」だ。

 香港への日本人訪問者数は、一時は領土問題の影響で減少したものの、2013年10月から回復に転じたところ。2014年も7月までの累計で4.4%増で「手堅く順調に」増加している。中でも宿泊を伴う観光目的での訪問者が17.5%増と大きく増えており、特にFIT向けのスケルトンタイプのパッケージツアー参加者や、航空券と宿泊を個人で手配する旅行者が伸びているという。

 堀氏は復調の一因として航空座席の増加を例示。これは、香港から日本への訪問者数が2013年に50%増となり、2014年も40%程度の増加が見込まれるなど好調であることを背景に新規就航、増便が相次いでいるものだが、堀氏は「インバウンドの座席が中心だとしても、多くて8割」であると指摘。その上で地方路線を含めて需要の開拓に有効であるとし、今後もアウトバウンドとインバウンドのバランスが改善し、路線が安定していくことに期待を示した。

 こうした中でHKTBでは、従来は「多岐にわたっていた」というターゲット層を見直し。香港へは未渡航、または長期間行っていない旅慣れた働く女性層をコアターゲットとして設定した上で、“香港食堂”をテーマに多様な魅力を持つ香港の食のプロモーションを開始した。

 特に8月から9月は「ハナコ」などの雑誌で香港の食をテーマとした特集を掲載するとともにテレビでの露出も強化し、下期の需要取り込みを推進。「非常に重要」と強調する旅行会社のサポートのため、店舗などで配布、使用できるように雑誌の抜き刷りやテレビ番組の短縮映像を作成している。

 今後についても食のプロモーションを継続する方針で、例えば10月末から1ヶ月にわたって開催される「香港ワイン&ダイン・フェスティバル」に観光親善大使のEXILEがファンとともに参加する計画もあるという。また、2015年は食を軸として新しいテーマを盛り込んでいく考えだ。