楽天トラベル、秋の国内旅行は14.7%増、伸び率1位は佐賀県

  • 2014年9月24日

 楽天がこのほど発表した、「楽天トラベル」の秋の国内旅行(2014年10月1日~11月30日)の予約動向で、国内旅行全体は前年比14.7%増と好調に推移した。調査は9月3日時点での2名以上利用時の予約人泊数実績に基づいたもの。国内宿泊施設に加えANA楽パック、JAL楽パックも含んでいる。

 都道府県別の伸び率ランキングでは、1位は佐賀県(91.3%増)、2位は福岡県(76.8%増)、3位は徳島県(69.9%増)となり、上位3位に九州から2県がランクインした。1位の佐賀県は、7月から全日空(NH)が羽田線を増便し、8月から春秋航空日本(IJ)が成田線を就航しており、座席数が増加。嬉野温泉の女性誘客のための観光ピーアール「うれしのぷるるん宣言」や、武雄温泉の「朝活」イベントなどもあり、宿泊者数は昨年の約2倍に増えたという。

 また、2位の福岡県は大河ドラマ「黒田官兵衛」ゆかりの地として県内各地の観光地が人気を博した。特に西光寺などを含む「宗像・若宮・飯塚エリア」は178.0%増と大幅増。黒田氏の居城だった福岡城跡のある「福岡市・糸島エリア」は88.1%増、秋月城下町を含む「久留米・甘木・原鶴エリア」は73.2%増となっており、楽天ではゆかりの地を周遊する旅行が盛り上がりを見せていると分析。このほか、九州は5位に長崎(57.1%増)がランクイン。九州全体ではレンタカー予約が106.4%増と好調だという。

 3位の徳島県は、国定公園指定50周年の剣山国定公園を含む「徳島北部エリア」が70.0%増、世界三大潮流でパワースポットとしても知られる「鳴門海峡」や紅葉の名所「円山公園」がある「鳴門・徳島市内エリア」が71.2%増となった。楽天ではパワースポットや紅葉を周遊するエリアの人気が高まっていると見ている。

 また、四国は愛媛県(40.3%増)で9位にランクインしており、紅葉の名所として人気の石鎚山周辺の「西条・新居浜・四国中央エリア」が78.7%増、滑床渓谷を含む「八幡浜・宇和島エリア」が92.2%増と増加した。このほか、「今治・しまなみ海道エリア」が68.4%増と伸長。瀬戸内しま博覧会「瀬戸内しまのわ2014」や国際サイクリング大会「サイクリングしまなみ」などの地域イベントの効果もあるという。その他のランキング結果は以下の通り。


▽楽天トラベル 秋の旅行先 都道府県別伸び率ランキング

第1位 佐賀県 91.3%増
第2位 福岡県 76.8%増
第3位 徳島県 69.9%増
第4位 新潟県 63.7%増
第5位 長崎県 57.1%増
第6位 埼玉県 43.9%増
第7位 岩手県 42.6%増
第8位 大阪府 41.0%増
第9位 愛媛県 40.3%増
第10位 山形県 37.0%増