マンダリン、競争力維持へ積極投資、サービス強化も
マンダリン・オリエンタル・ホテル・グループは9月2日、メディア向け懇親会を開催した。海外、国内合わせて11ホテルが参加する、セールスロードショーに合わせて実施したもの。来日したグループ広報担当のサリー・デ・スーザ氏は、プレゼンテーションで「今後も業界をリードするラグジュアリーホテルブランドであり続けるべく、(デザインや施設などの)基本要素に投資していく」と意欲を示した。現在、デザインやダイニング施設などへの投資、サービスの向上に取り組んでおり、今後も継続していく考えだ。
基本要素への投資のうち、デザインについては世界の著名な建築家やデザイナーと協力。例えば、今年5月に開業したマンダリン・オリエンタル台北のレストランでは、世界で知られているというデザイナーのトニー・チー氏がデザインしている。
また、ダイニング施設については、世界的に有名なシェフを採用したレストランを提供しており、マンダリン・オリエンタル・ハイドパーク・ロンドンでは、ミシュラン星を獲得したシェフであるダニエル・ブリュー氏のレストランを用意した。
さらに、サリー氏は「マンダリン・オリエンタルはサービスを基軸にしている」とし、「質の高いサービスを提供できるスタッフをトレーニングしていくことが課題」とコメント。トレーニングにはきちんとした投資が必要との考えから、同社に長年勤務をした「ブランドアンバサダー」を新規ホテルに派遣するなど、サービスの向上をめざした取り組みを引き続き展開していくとした。
このほか、同氏は新規開業ホテルについても言及。今年5月と7月には、マンダリン・オリエンタル台北、トルコのマンダリン・オリエンタル・ボドルムがオープンしており、今後も新たに17軒のホテルの開業を予定しており、2015年はマラケシュ、北京、ミラノにオープンする予定という。
なお、日本市場については「日本市場は重要なマーケット」とコメント。「東京は来年で10周年を迎える。このように長続きするホテルを持てたことは嬉しい」と話し、今後もメディア向けイベントなどプロモーションを実施し、需要喚起をはかる考えを示した。