日本旅行中間期、連結営業収益は5%増-単体の純損益、22年ぶりに黒字化

  • 2014年8月31日

 日本旅行の2014年12月期中間期(2014年1月1日~6月30日)の連結業績で、営業収益(※純額)は前年比5.0%増の252億1400万円、営業損失は3億400万円(前年:2億100万円)と拡大した。同社によると、企画商品の販売拡大などによる販売費の増加や、中期経営計画「ACTIVE 2016」達成に向けた人材育成への投資などで、営業費用が5.4%増の255億1900万円と増えたという。

 経常利益は7300万円(同:2億3700万円の損失)。前年度に発生した為替差損の解消や、為替差益の計上などが奏功し、黒字化した。当期純損失は、固定資産の減損損失の計上により1億1700万円(同:1億600万円)と増加した。

 日本旅行単体では、販売高は7.7%増の1930億1000万円、営業収益は6.1%増の214億7900万円、営業損失は営業費用が12億9000万円増加したことで、2億5700万円(前年:2億800万円)と増加。

 営業費用は企画商品の販売拡大による販売手数料の増加、インターネット販売増にともなう広告宣伝費などの拡大で約5億円増、中期経営計画達成に向けた投資などで約7億円増加したという。ただし、日本旅行によると年初に計画した利益水準は上回っており、通期業績予想達成に向け着実に進んでいるとの考えだ。

 経常利益は2億9800万円(前年:2億8600万円の損失)、当期純利益は2億8600万円(前年:1億300万円の損失)となった。経常利益、純利益ともに過去最高を記録しており、中間経常損益の黒字化は2年ぶり、中間純損益の黒字化は1992年以来22年ぶりとなっている。

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