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ツーリコが創業20周年、アジア太平洋を重視、新サービスも

  • 2014年8月26日

20周年ロゴ(ツーリコホリデイズ特設ウェブサイトより) ツーリコホリデイズはこのほど、東京で創業20周年を記念してセミナーとパーティーを開催した。セミナーの冒頭、同社社長兼CEOのウリ・アルゴフ氏はビデオレターで、「このマイルストーンは、2040年に旅行業界のメジャープレーヤーに成長するための始まりに過ぎない」と強調。また、アジア太平洋地区営業担当バイスプレジデントのクリス・ノバック氏も登壇し、集まった旅行業界関係者に「20周年は皆様のおかげ。これからも皆様と協力させていただき事業を拡大し30年、40年とビジネスを続けていきたい」と意欲を語った。

 ツーリコホリデイズは1994年の創業で、ホテルやアクティビティ、交通などのオンライン流通を基幹事業とし、現在は140ヶ国の商品を扱っている。システム上で実行される検索数は1日あたり9000万件に上り、2013年には売上が10億米ドルを突破。ノバック氏によると売上は「毎年30%以上の伸び」を続けており、今年も「同等の数字を残せると確信している」ところだ。

 また、現在はアジア太平洋地区に注力しており、昨年からは特に東京、ソウル、シンガポール、香港、バリ、マレーシア、ベトナム、バンコク、プーケット、コ・サムイ、オーストラリアなどの国々・都市でのホテル仕入れを強化している。

 セミナーでは、同社独自の商材である「エクスクルーシブ・ディール」もアピール。これは、全世界約700軒のホテルについて、年初に各ホテルの空き部屋を買い取り、在庫のある限り当日までベストレートで提供するもの。「非常にリスクが高い契約」(クリス氏)だが、合計5万軒の契約ホテルのうちエクスクルーシブ・ディールを用意するのは700軒のみながら、2013年の実績では全売上の40%弱がエクスクルーシブ・ディールであるなど、需要も大きいという。

 このほか、日本ではこれまでのところホテル流通を中心に展開してきたが、アトラクションや移動手段の手配、あるいは長期滞在型のアパートや一軒家を取り扱うサービス「バケーション・ホームズ」も強化していると紹介。長期滞在用サービスは欧米で急激に人気が高まっているといい、日本でも「長期出張や家族旅行でご利用いただける」と提案した。

 さらに、団体需要への対応も進めており、数ヶ月内に専用の予約エンジンの可動も予定。本社などでも団体需要に対応する部署を設置し、より良いホテルのレートやキャンセルポリシーの提供に努めているという。