主要50社、6月の海外旅行は2.4%増、31社がプラス成長
観光庁が取りまとめた2014年6月の主要旅行会社50社の旅行取扱概況で、海外旅行の取扱額は前年比2.4%増の1838億1221万円と増加した。観光庁によると、サッカーワールドカップの開催によりブラジルへの需要が増加した一方、中国、韓国方面は引き続き低調だった。
募集型企画旅行では、取扱額が1.1%減の561億6484万円、取扱人数が10.2%減の25万498人と前年を下回った結果、単価は10.2%増の22万4213円となり、2万円以上増加した。
企業別で見ると、取扱高が最も高かったのはジェイティービー(JTB)グループ15社の381億2950万円。次いでエイチ・アイ・エス(HIS)が267億3367万円で2位、阪急交通社が211億8058万円で3位となった。
伸び率では、JTBグローバルマーケティング&トラベルが617.6%増と大きく増加したが、取扱額自体は3億5428万円と少額。取扱額が10億円を超える企業では、西鉄旅行が40.8%増と好調で、ANAセールスの25.0%増、エアーリンクの23.9%増などが続いた。全体では31社が前年を上回っている。
また、取扱額が100億円を超える大手企業の中では、HISが10.3%増の267億3367万円と大きく増加。これに対して阪急交通社は13.2%減の211億8058万円と苦戦し、前年と順位が入れ替わった。
なお、海外旅行以外では国内旅行が1.7%増の3085億4060万円、外国人旅行が32.1%増の78億2730万円となり、合計は2.3%増の5001億8011万円であった。
▽主要旅行会社取扱概況(Excelファイル)
6月単月
※国内旅行と外国人旅行の詳細は別途掲載(下記関連記事)