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14年上半期の出国者数、2.9%減の801.6万人-6月単月は0.3%減

  • 2014年7月23日

 日本政府観光局(JNTO)によると、2014年上半期(1月~6月)の出国者数(推計値)は前年比2.9%減の801万6200人だった。6月単月は0.3%減の129万6000人で前年割れとなった。

 上半期は5月以外の全ての月で前年を下回る結果となった。特に4月は4.4%減の118万9132人となり、同月の訪日外客数の123万1471人を初めて下回った。

 観光庁では2016年までの目標を2000万人と設定しているところ。今年中の達成をめざすとすれば、7月以降に1198万3800人、1月当たり199万7300人の達成が必要となる。

 観光庁長官の久保成人氏は7月23日の専門誌会見で「上期は微減ではあるが昨年と比べて減少している」と懸念を示した。今後は各国と双方向の交流拡大をめざした取り組みを引き続き進めていく方針だ。

 久保氏は具体例として、中国と韓国について言及。中国とは6月下旬に国土交通大臣の太田昭宏氏が訪中した際、中国側と双方向の観光交流拡大に向けた具体策の検討と、日中観光大臣会合の早期開催に向け努力することで意見が一致しており、現在取り組みを進めているという。

 また、韓国については8月に日韓観光交流拡大シンポジウムが開催され、久保氏も行ける状況であれば参加する予定だ。久保氏は「中国、韓国ともに双方向の交流の充実、拡大について話をしており、今後も更に実施していきたい」と意気込みを語った。

 なお、訪日外客数の詳細は別途掲載(下記関連記事)。