成田、夏の出国者数は5.7%減、減便、運休響く-ハワイや台湾が人気
成田国際空港(NAA)によると、2014年夏期期間(2014年7月18日~8月31日)の出国者数は前年比5.7%減の172万8400人となる見込みだ。入国者数は4.5%減の166万5700人で、合計は5.1%減の339万4100人。
また、お盆期間(2014年8月8日~8月17日)の予想でも、出国者数は9.5%減の40万2000人、入国者数は6.3%減の39万4100人、合計は7.9%減の79万6100人で、前年を下回っている。NAAによると、今年は羽田国際線2次増枠の影響で、欧州やアジア路線を中心とした一部路線の減便や運休があったことなどから、旅客数が減少する見通しだ。
旅行会社や航空会社からの聞き取りによると、方面別ではハワイ、グアム、パラオといったリゾート路線や、台湾が比較的人気だ。特に台湾は訪日外客数も増加しており、入国者数も増える見込みだという。
出国のピークは第1ピークが8月9日で4万6000人、第2ピークは7月19日で4万3600人。入国は第1ピークが8月17日で4万7600人、第2ピークが8月18日で4万4900人とした。
なお、出国者数をターミナル別に見ると、第1ターミナルは出国者数が12.7%減、入国者数も12.5%減と減少しており、合計は12.6%減。羽田国際線2次増枠の影響が要因だという。一方、第2ターミナルは出国者数が5.1%増、入国者数も7.8%増で、合計は6.4%増と増加。LCCを初めとした新規航空会社の就航などによるもので、シェアも出国者数で4.5ポイント増、入国者数で5.1ポイント増、合計4.8ポイント増加している。