1月から3月の国内宿泊者数は2%増、外国人は37%増-観光庁調査
観光庁が実施した2014年1月から3月までの宿泊旅行統計調査(暫定値)によると、延べ宿泊者数は前年比2.2%増の1億666万人泊となった。このうち外国人は37.3%増の920万人泊となり、2013年の第3四半期から連続で30%超の伸び率を示した。宿泊者数全体に占める割合は8.6%で、調査開始以来最も高かった。
外国人宿泊者数を月別にみると、1月が286万人泊、2月が308万人泊、3月が326万人泊で、昨年1月の189万人泊、2月の228万人泊、3月の252万人泊から大きく増加。出身地別では1位が台湾で56.0%増の174万人泊、2位が中国で119.7%増の141万人泊、3位が韓国で3.5%増の108万人泊、4位が香港で47.8%増の71万人泊、5位がアメリカで65万人泊となり、上位の3ヶ国・地域で全体の約5割を占めた。伸び率が大きかったのは119.7%増の中国、58.3%増のマレーシア、56.0%増の台湾、51.9%増のタイなど。
外国人宿泊者数を都道府県別に見ると、1位は東京で32.0%増の265万人泊、2位は大阪で46.8%増の119万人泊、3位は北海道で56.7%増の109万泊、4位は京都で38.9%増の59万人泊、5位は千葉で28.7%増の55万人泊だった。宮城、秋田、福島、栃木、群馬、新潟、石川、長野、奈良、大分、宮崎を除く36都道府県で前年を上回った。
なお、全体の宿泊者数を都道府県別に見ると、1位は東京で3.7%増の1252万人泊、2位は北海道で13.2%増の738万人泊、3位は大阪で13.7%増の623万人泊、4位は千葉で7.5%増の507万人泊、5位は静岡で3.5%減の491万人泊。伸び率が最も大きかったのは遷宮効果にわいた島根の23.9%増。一方、最も落ち込んだ石川は20.5%減となった。観光庁では「2月の大雪が影響したのでは」との見方を示している。
なお、同調査は2014年1月から3月の3ヶ月間を対象に、全国のホテル、旅館、簡易宿所、会社・団体の宿泊所など全宿泊施設5万802軒に対し実施。回収率は 60.1%だった。