カナダ、羽田就航や連ドラで日本市場に期待の声-RVC2014(2)
羽田国際線の2次増枠により、全日空(NH)が羽田/バンクーバー線を就航し、7月からはエア・カナダ(AC)が羽田/トロント線の運航を開始する予定だ。5月末に開催されたランデブーカナダ2014(RVC2014)でも、日本路線の拡充に伴い、日本市場への期待の声が多く聞かれた。各観光局も羽田線をフックにプロモーションを強化していく方針を示している。
BC州、NH羽田/バンクーバー線の効果大、地方需要に期待
NHが羽田/バンクーバー線に就航したブリティッシュ・コロンビア(BC)州。BC州観光局日本地区マネージャーの菊地友子氏は「4月から6月の日本人訪問者数の結果が楽しみ」と手応えを話す。羽田発であるため特に地方需要への期待が大きく、「今後路線の認知度が上がっていけば、さらに増えていくのではないか」と見ている。
今年下期については、スキーを引き続きアピールしていく。「北海道に行くスキーヤーをカナダに誘致していきたい。特に『苗場世代』といわれる50代男性の反応がいいため、その背中を押すことがカギ」と菊地氏。OTAに対して早割キャンペーンなどを働きかけていく考えだ。
また、引き続き教育旅行も強化していく方針。学校交流、企業訪問など受け皿を広げ、修学旅行などの誘致をはかる。菊地氏によると、最近では語学留学としてELSに通う日本人も増えているといい、「学生を訪ねる友人や家族などの渡航需要も増えるのではないか」と期待は大きい。
このほか、新しいプロダクトとしてバンクーバーから1時間ほどのスコーミッシュに5月16日にオープンした、新しいゴンドラ「シー・トゥー・スカイ・ゴンドラ」などをアピールしていく。