遷宮の勢い、持続せよ 島根県、パワスポや県西部観光をPR
島根県はこのほど、大阪市中央区のホテルニューオータニで観光情報説明会「しまね・旅の縁」を開いた。昨年、60年に一度の遷宮効果でわいた県内観光を持続させようと、旅行会社やマスコミ関係者に最新情報を届けた。
出雲大社の平成の大遷宮があった島根県の観光客数は、3674万人で前年より24%増えた。今年は反動減が懸念されていたが、このゴールデンウイークも出雲地域には昨年と遜色ない観光客が訪れているという。
溝口善兵衛知事は説明会のあいさつで「遷宮の行事は平成28年3月まで続きます。八重垣神社や須佐神社などパワースポットを打ち出していきたい」とアピールした。
また、知事は県西部の石見地方にも明るい話題が続くとし、昨夏の豪雨で不通になっていたJR山口線が8月にも全線復旧することを紹介。「SLやまぐち号が津和野まで運転されるようになります。加えて来年の大河ドラマは吉田松陰の妹が主人公の『花燃ゆ』です。萩市と一緒に、県西部を盛り上げたい」。
地域情報としては、石見地方では山口線の復旧キャンペーンを予定し、旅行会社への商品造成支援も設定している石見神楽の定期公演、地元食材を使った神楽めしを売り込む。出雲地方では、出雲大社の「ご縁参り」をはじめ、この秋から行われる熊野大社と美保神社の特別祈願を旅行企画としてアピールする。
隠岐は今夏も大阪伊丹から直行ジェット便が運航する。9月には世界ジオパーク認定1周年を記念して「隠岐ジオ博」を初開催し、祭りなどの伝統文化やガイドと歩く自然など地元の人を介して隠岐の魅力を発信する。
そのほか、県内スポーツ施設などを一覧した冊子を作成し、全県で合宿誘致を進める。
情報提供:トラベルニュース社