大坂の陣400年で「天下一祭」-10月から「冬の陣」、独自の武将隊も
大坂の陣400年プロジェクト実行委員会はこのほど、2014年、15年に渡り開催する「大坂の陣400年天下一祭」の概要を発表した。今年と来年が大坂冬の陣(1614年)と大坂夏の陣(1615年)から数えて400年の節目の年であることを契機にしたもの。大阪の歴史や文化、まちの魅力を国内外に広く発信することで、大阪の活性化をはかる。キャッチフレーズは「大きく夢見るまち、大阪」に設定。会場は大阪城公園全体と大阪府内全域。
大坂の陣400年天下一祭はコアイベントとして「大坂冬の陣」と「大坂夏の陣」を実施する。冬の陣は2014年10月1日から12月31日までで、夏の陣は2015年春、夏に開催する予定だ。
冬の陣の会場は大阪城周辺とした。極楽橋周辺には「武将体験hall&SAMURAIミュージアム」を設置し、ラジコンヘリで撮影した大阪城の3D映像や、侍・忍者ショー、音楽ライブなどを開催。武将や忍者の服装ができる「なりきり武将体験」コーナーや、ホログラム東映技術で再現する「ホログラム秀吉」なども設けた。
また、西の丸庭園には、360度の映像が投影可能な「大坂の陣400年西の丸ドーム」を設け、大阪の陣をテーマにした映像の投影や、伝統芸能などのイベントを実施する。大阪城本丸では、天守閣の展望台で大阪の陣を体験するアプリを活用した「大坂の陣AR」を展開。アプリを搭載したタブレットをかざすと、現代の街並みや風景に重ねて、大阪の陣の軍勢配置や人物エピソードを見ることができる。アプリは外国人の参加者を見込み、英語、中国語にも対応する。このほか、普段は立入禁止の大阪城の櫓も特別公開する。
さらに、天下一祭をピーアールするために、独自の武将隊として「大坂RONIN5」を結成する。活動期間は6月11日から2015年の夏の陣終了までを予定しており、天下一祭のピーアールのため、全国のイベントでのステージ出演やSNSでの情報発信を実施。冬の陣会場でもステージでの演舞パフォーマンスや来場者との記念撮影などをおこなう予定だ。