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ベルモンド、新ブランドアピール、グループとして認知向上を

  • 2014年6月9日

世界各地から来日したデリゲーションのメンバー。旅行会社向けワークショップには88名が参加した ベルモンドは新ブランド開始に伴い、このほどメディア向けイベントと旅行会社向けのワークショップを開催した。ベルモンドはオリエント・エクスプレス・ホテルズが3月に開始した新ブランドで、合わせて社名も変更。イベントに合わせて来日した、同社エグゼクティブディレクター、ワールドワイドセールスのアンドレア・フィリップ氏は「1つのブランドに統一することで、オリエント・エクスプレスに加え、グループのプロパティの認知向上をはかりたい」と語った。

 ベルモンドはベニス・シンプロン・オリエント・エクスプレスなどの列車に加え、リバークルーズや45軒のホテルなどを展開している。同氏によると、今まではホテル名などはバラバラだったが、今回1つのブランドに統一し、ホテル名にブランド名を冠することで「同じファミリーのプロパティだという認知を高め、ロイヤルカスタマーにもっとグループのプロパティを使って欲しい」考え。さらに、新しいブランドをアピールすることで、若者層など新たな顧客の取り込みもおこなっていく。

ベルモンドのエグゼクティブディレクター、ワールドワイドセールスのアンドレア・フィリップ氏 同氏によると、ベルモンドの主要市場は米国や英国で、次に第2グループとしてドイツやフランス、オーストラリアなどが位置。日本は第3グループで、世界全体の6番目から7番目におり、利用者数は全体の4%から5%程度だ。

 しかし、フィリップ氏は「日本人は洗練された旅行者で、芸術や歴史、自然、文化などへの興味が高く、我々のプロダクトのターゲットに合致している」とし、日本が重要な市場である点を強調。現在主要市場に対しベルモンドの認知向上をはかる広告キャンペーンを展開中だが、来年以降、日本での実施も検討しているとした。

 また、同氏は日本の旅行会社との関係についても言及。「富裕層向けのテイラーメイドの特別なプランを、旅行会社がプロの知識を活用して造成している」とし、大手旅行会社に加え、富裕層を顧客に持つ中小旅行会社との関係も強化していく考えを示した。