フランス、地方商品順調、羽田就航に期待-ランデヴー・フランスより

  • 2014年5月8日

RVF会場 フランス観光開発機構(ATF)主催のトレードショー「ランデヴー・アン・フランス(RVF)2014」がフランス中部オーヴェルニュ地方の首都、クレルモン・フェランで4月1日、2日に開催された。9回目となる今年はフランス国内から地方観光局、ホテル、ツアーオペレーターなど660社・団体のセラーが参加。バイヤーとしては世界59ヶ国、800社以上の旅行会社が訪れた。内訳は欧州からが59%、日本をはじめ中国、韓国、インドや中東を含むアジアが24%、北米、中南米などアメリカ地域が17%。日本からは旅行会社とメディアを合わせ計35社が参加した。


日本人訪問者数、2013年は前年並み
日本人はアジアで第2位、地方への旅行が増加

(左から)ATF在日代表のフレデリック・メイエール氏、ATFマーケティングディレクターのソフィ・ラクレッソニエール氏 ATFによると、2012年のフランスの外国人観光客数は前年比6%増の約8300万人で、欧州周辺諸国ではオランダと英国、北米地域ではアメリカが主要市場だ。観光収益は358億ユーロで、観光産業はGDPの7.12%を占める。

 ATF在日代表のフレデリック・メイエール氏によると、アジアでは日本が中国に次ぐ第2位で、2012年は19%増の約73万人、2013年も「ほぼ同数の堅調な動き」という。日本市場の主要層は女性、シニアが中心だが、特に近年は「アルザス、ミディ・ピレネーやノルマンディなど、地方への観光客数が順調に伸びてきている」(メイエール氏)。

 また、2012年の日本人の1日の旅行における消費額は、外国人観光客が平均146ユーロであるのに対し197ユーロと高い。ATFマーケティングディレクターのソフィ・ラクレッソニエール氏は「高品質なものを求める傾向にある。旅のスタイルも文化や食、音楽、歴史などテーマを掘り下げた質の高いもの。アジアで最も重要な市場と考えている」と語った。