GWの海外旅行、アジア減も欧州増-近場と遠方の2極化に
フォートラベルが会員を対象に実施した、2014年のゴールデンウィーク(4月19日~5月11日)の過ごし方に関するアンケートによると、海外旅行の行き先はアジアが46.3%で最も多かったが、昨年よりも6.5ポイント減少した。欧州は前年比1.6ポイント増の29.1%となった。同社ではGW期間中アジアは雨季となることが、ヨーロッパへの旅行予定者が増えた一因との考えだ。
国別で人気が高かったのはタイ、台湾、フランス、ハワイだった。フォートラベルは短期間で旅行できる近場のアジアと、休暇を追加して欧州など遠方に向かう2極化の傾向にあると分析。また、旅行期間は平均7.6日で、最も多かったのは「6日間」の18.6%、次いで「5日間」の16.2%、「4日間」が15.6%となった。出発日のピークは5月3日、帰国日は5月6日だった。
一方、国内旅行の行き先で人気が高かったのは、北海道、沖縄、東京だった。また、旅行期間の平均は3.6日で、ピークは出発日が5月3日、帰着日が5月5日となった。
海外、国内ともに予定している旅の手配状況を聞いたところ、「予約した」人は59.9%、「手続き、調整中」と答えた人は13.2%となり、合わせて73.1%の人がGWの旅行予約にとりかかっていル結果となった。海外旅行では、予定者で既に「予約した」人が昨年より12ポイント増の78.8%となっており、予約の前倒し傾向が顕著だったという。
GWの連続休暇日数に関しては平均が5.4日。最も多かったのは「4日間」の55.8%。次いで「5日間」の9.0%、「6日間」の5.9%となった。フォートラベルは暦の並びでは連続休暇が5月3日からの4日間であり、長期休暇は取りにくい傾向にあるとみている。
また、海外旅行を予定している人の取得休暇日数が7.5日と最も多く、続いて国内旅行を予定している人が5.7日、帰省を予定している人が4.8日となった。昨年の調査と比較すると、海外旅行は0.5日減、帰省は0.7日減、日帰り旅行は0.6日減、自宅中心は0.3日減と減少。国内旅行は0.3日増となった。
このほか、GWの予定が決まっていると答えた人は72.5%となった。そのうち「自宅中心で過ごす」は最も多い31.2%で、「国内旅行」が23.2%、「海外旅行」が21.9%と続いた。旅行を予定している人の中で「国内旅行」が最も多いのは、2009年の調査開始以来初めてだという。
なお、同調査はフォートラベルユーザーの旅行消費や動向の実態を把握する目的でおこなわれた。アンケート調査は3月19日から3月26日まで実施。有効回答数は1122件だった。