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アクセスランキング、1位はスイス・インター戦略-東南ア線も4本

[総評] 今週は、スイス・インターナショナル・エアラインズ(LX)の記事が1位になりました。日本とスイスの間では今年、国交樹立から150年の節目を迎え、2月5日にはブルカルテル大統領が来日して安倍首相と会談し、オープンスカイ協定で合意して即日発効したところです。1位の記事は、LXがこれらを記念して成田国際空港で催した記念式典の様子などをお伝えしました。

 150年前というと幕末の動乱のまっただ中であり、現代に生きる我々としては小説か映画、ドラマ、あるいは史料などを通じて想像するしかないわけですが、攘夷論が激しく主張される中で徳川幕府が通商条約を締結し、その後の大政奉還から明治、大正、昭和の紆余曲折を経て現在のような関係が構築されてきたことを思うと、簡単には言葉にできない歴史の重みを感じます。

 150周年、オープンスカイといっても実際にはLXは増便、新路線開設に慎重な姿勢を保っているため、旅行業界に目に見えて大きな変化が出ることはないかもしれません。しかし、こうした歴史的経緯を認識することは単に一つの学びとしても意味のあることでしょう。

 両国大使館などが特設ページを設けていますので、下記の通りご紹介しておきます。国交樹立時の背景から、現在の多方面での関わり合いについて知ることができ、きっと何らかの形で業務にも役立つのではないかと思います。

在スイス日本国大使館ページ
在日スイス大使館ページ
スイス政府観光局

 また、今週は東南アジア方面の航空路線に関する話題が多かったためか、4本の記事がランクインしました。先週はガルーダ・インドネシア航空(GA)、先々週はセブパシフィック航空(5J)が1位になっており、注目度も高まっているのかもしれません。

 ランキングに入った4本の記事のうち3本はタイ路線に関する話題で、順位が上の方からエイチ・アイ・エス(HIS)のアジア・アトランティック・エアラインズ(HB/AAA)によるバンコク線の一部運休、タイ国際航空(TG)による日本路線の調整、タイ・エアアジアXの事業許可取得でした。

 HBとTGについては、TGの羽田線を除いて大規模な変更というよりも、需要に応じた微調整という印象ですが、逆にいえば非常に好調であったタイでこのような動きが出ることは残念でなりません。ただ、タイ国政府観光庁(TAT)の新総裁がちょうど来日されており、14日に取材もできましたので、TATとして現状をどのように捉えているかについては近々お伝えできる見込みです。

 一方、タイ・エアアジアXですが、ドンムアン空港をベースに中長距離の路線を展開する方針で、就航先の候補には日本も含まれています。個人的にはLCCというビジネスモデルは、その原点と比較すればすでに文字通りの有名無実化が進んでいると考えていますが、それでも「有名」であること、つまりLCCは「ローコスト」であり「手頃な航空会社」という印象がかなり浸透したことは間違いないでしょう。

 タイからLCCが飛んでくるのかはまだ不明ですが、日本/タイ間ではHISのチャーター専門航空会社であるHB、これから日本発の需要も獲得しようとするジェットアジアエアウェイズ(JF)など、数年前とは大きく異なる競争環境になっています。旅行会社としても、常に人気が高く、突発的な落ち込みがあっても需要の回復力が高いタイへの旅行について、どこと組んでどう売るか、戦略が問われていきそうです。(松本)

▽日刊トラベルビジョン、記事アクセスランキング
(2014年2月第2週:2月9日0時~2月14日19時)
第1位
LX、航空自由化も路線増は慎重-16年の機材大型化見込み(14/02/09)
LX、日本の需要増期待-夏の成田線増便、15年の拡大視野に(14/02/12)

第2位
HISチャーター会社、成田/バンコク線運休-3月5日まで(14/02/12)

第3位
フィリピン航空、関空、中部/マニラ線1日2便に、福岡増便も(14/02/11)

第4位
ハワイアン航空、新ブランドで隣島路線、3月就航-予約受付開始(14/02/13)

第5位
タイ国際航空、夏ダイヤで日本路線増減便、羽田は純増(14/02/13)

第6位
タイ・エアアジアX、事業許可取得、ドンムアンから路線展開へ(14/02/09)

第7位
旅行業倒産、1月は4件、負債額は2.8億円(14/02/12)

第8位
楽天トラベル、アプリ強化でリピーター取り込みへ-訪日、アジアに注力(14/02/11)

第9位
全日空も燃油値上げ、円安で基準見直し(14/02/09)

第10位
朝日旅行、女性1人参加限定の欧州ツアー、好評で通年化(14/02/09)