石川県旅協と福井県旅協の共栄会が合同総会

 石川県旅行業協会共栄会(小田孝信会長=加賀屋)と福井県旅行業協会共栄会(伊藤和幸会長=まつや千千)はこのほど、福井県あわら温泉のまつや千千で合同総会を開いた。

 小田会長は「北陸新幹線の開業まで1年とちょっと。開業前の手控えで北陸3県の主要温泉地の宿泊状況は、9地区のうち7地区が前年割れの厳しい状況だ」と北陸の現状を伝えた。

 また北陸新幹線開業により首都圏から500万人、関西・中京で500万人の合計1千万人の誘客目標としているとしながら「この数字は2011年度と比べると1.5倍になり、簡単にクリアできる数字ではない。行政と民間が一緒になっておもてなし重視の受入態勢が大事だ」と訴えた。

 伊藤会長は「来年7月に全線開通する若狭自動車道は北陸自動車道と直結することになる。15年には北陸新幹線開業に合わせて北陸デスティネーションキャンペーンも実施される。高速交通ネットワークが整備されることで中国や四国、首都圏から北陸への誘客を図りたい」と話した。

 合同総会ではそれぞれ、2014年の事業として会員増強の推進と受入会員への集中送客、送客・受入両者の情報交換と宣伝、送客実態調査を行うことを決めた。総会にはあわら市の橋本達也市長、全国旅行業協会の加藤正明副会長らが来賓として出席した。

 この日紹介された石川県旅行業協会(北敏一会長)の12年10月-13年9月の送客実績合計は22万7527人。地区別では石川県が9万766人でトップ。次いで関東の3万7513人、近畿の2万9423人、中部の2万1396人。

 福井県旅行業協会(平田龍雄会長)の同期間の送客実績合計は23万3240人。地区別では福井県が6万4242人でトップ。次いで近畿の5万2734人、関東の2万4764人、石川県の2万4551人、中部の2万4211人。

 総会終了後にはテレビの報道番組などでコメンテーターを務める田崎史郎さんが「日本は良くなるか~安倍政権下の政治と経済」を主題に講演した。田崎さんは問題になっている東京都知事の行方や安倍政権の寿命などについて話した。


情報提供:トラベルニュース社