ジャルパック、上期商品は大胆に「衣替え」-ブランド50周年で商品力強化
ジャルパックは2014年のJALパックブランド50周年を「大胆な衣替えの好機」とし、商品の見直しや新しい取り組みを強化する。1月20日に開催した上期期首商品の発表会見で、代表取締役社長の二宮秀生氏は「50周年に原点に立ち返り、企業理念にある通りジャルパックならではの『いい旅、新しい旅。』を企画していく」と意気込みを語った。
2014年の上期商品は、1年間限定の50周年記念の「特別企画」、パンフレット巻頭商品となる「新企画」、既存の商品・サービスを向上させた「ブラッシュアップ」の3点がポイント。
海外ツアーの場合、「特別企画」では世界遺産を中心にめぐる18日間の世界一周ツアーを筆頭に、モアナサーフライダー・ウェスティン・リゾート&スパの最上階のVIP用豪華スイートを旅行会社のパッケージツアーとして初めて組み込んだワイキキ6・7日間のツアーなどを設定。通常のツアーでは立ち入れないような特別コースや仕入れ力を駆使した商品を専用パンフレットで6コース、期首パンフレットで9コースをそろえた。
「新企画」では、ミャンマーやタヒチ、ニューカレドニア、イースター島の新しい方面や素材のほか、スイスではツェルマットまたはグリンデルワルトで7日間滞在するアルプスでのロングステイ商品など、新発想のツアーも設定した。
「ブラッシュアップ」では、特にターゲットとして力を入れるアクティブシニア層に向け、新サービス「朝を愉しむ」を開始。海外・国内全方面合計31の朝マップを用意したほか、ハワイではダイヤモンドヘッド早朝ハイキングが楽しめるモーニングトロリーを午前5時30分の早朝発に設定するなど、朝からアクティブに観光ができるプランを用意した。
2014年度の海外商品の集客目標は、2013年度見込みの24万6000人(前年比9%減)に対し、1%減の24万3000万人。「計画は悲観的に設定。円安傾向で2013年下期から鈍くなっており、2014年上期も続いた場合、前年を下回る可能性もある。それを50周年の取り組みで食い止め、前年を上回るように取り組む」(二宮氏)との考えだ。為替の影響で、旅行代金も前年上期より10%程度の値上げ。主に地上費が影響しているといい、例えばハワイの10月出発と11月出発で比較した場合、約3万円の差が出ることもあるという。
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