チューンホテルズ、20年に国内20軒-2軒目は浅草に
マレーシアや英国、オーストラリア、インドネシア、タイ、フィリピンなど9ヶ国でホテルを展開するチューンホテルズは、東京五輪が開催される2020年までに日本国内で20軒のホテルを展開する計画だ。チューンホテルズとフランチャイズ契約を結び、ホテルを保有・運営するレッド・プラネット・ホテルズによるもの。100億円を投資し、日本の政令都市を中心に展開していく。
すでに2013年8月に国内1軒目のホテルとして「チューンホテル那覇 沖縄」を開業。今年6月には2軒目のホテルを浅草に開業する予定で、規模は140室程度の見込みだ。ハンシング氏は「14年はあと5軒から7軒のホテルを決定する」計画とし、「高い期待値を持って取り組みを邁進していきたい」と意気込みを語った。
チューンホテルズはエアアジア(D7)系列で、エアコンやタオル、客室清掃など必要なサービスを別途購入する形を取る「バリューホテル」。日本をはじめ、韓国や台湾など北アジアでの展開を積極的におこなっていく方針だ。
日本では東京を中心にホテルを展開していく。ターゲットは価格に対する価値に重きを置く「バリューフォーマネー」にこだわる層で、レジャーからビジネスまで幅広い需要に対応することで、季節ごとの客数の変動を押さえたい考え。また、スタッフは全員英語が話せる日本人とすることで、訪日需要への対応もはかる。
販路はウェブサイトでの直販とオンライン・トラベル・エージェント(OTA)を中心に展開する。国内ではじゃらんや楽天トラベル経由での販売を重要視しており、海外のOTAに比べ、コミッションが10%以上安いことが利点だという。
一方、旅行会社経由の販売もおこなっていく。都市のホテルは95%がウェブ経由の予約となる見込みだが「リゾート地のホテルでは伝統的な旅行会社経由の予約が増えてくる」との考えだ。
このほか、航空会社と組んでのパッケージツアーも実施する計画。海外ホテルではすでにD7と実施しており、国内でも同様に展開する予定。D7以外との実施も検討中だが、ハンシング氏は選定基準として、「ブランドとしてバリューフォーマネーを重視しているところ」と説明した。