Marriott Bonvoy
Marriott Bonvoy

アクセスランキング、1位は年末年始の国際線、MH燃油廃止も

[総評] 改めまして、明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 さて、今週は水曜日からの掲載開始でしたので記事総数が通常の半分程度ですが、その中で1位になったのは航空会社各社の年末年始の輸送実績でした。データで目を引く部分は記事で言及していますので割愛しますが、こういった予約状況と利用実績の対比を見るにつけ、LCCの間際の強さに驚かされます。

 例えばジェットスター・ジャパン(GK)は12月13日の発表時では予約率が70.0%に留まっていたところから、実績は88.3%となり、たった半月で実に3万7500人以上を積み増しています。最終的な利用率も、ピーチ・アビエーション(MM)とGKは9割弱、バニラエア(JW)は9割超と高くなっており、こうした傾向は低価格の運賃を武器とするLCCらしさの表れということでしょう。

 また、今週掲載した航空系の話題では、マレーシア航空(MH)が燃油サーチャージと航空保険料を本体運賃に一本化することも4位にランクインしました。一本化は日本旅行業協会(JATA)が旅行業界を代表して要望し続けていましたが、従来は“門前払い”のような状況でした。

 こうした中で、昨年初めて実施した観光庁への要望が実務レベルの協議体の設置に繋がりましたが、個人的には一本化までは至らず、どこかで落としどころを見つけることになるのではないかと感じていました。しかし、今回のMHの決定で、戦略的にそれを望む航空会社があること、そして実際にそれが可能であることが明らかとなり、印象も変わってきました。

 当欄でも何度か書いてきましたが、この数年間だけでも例えば運賃が1000円で燃油サーチャージが5万円超、というような異常な事態があったわけで、燃油価格の急激な変動への対応という名分も、2009年に燃油サーチャージがゼロとなり、そして復活してからは総じて“高値安定”といえるはずです。協議体の第1回会合も開かれていませんので何ともいえませんが、ぜひともできる限りの改善がなされて欲しいところです。

 なお、新年も10日が過ぎましたが、当欄の原稿を書くに当たりふと思いついて計算してみると、365日のうち10日間は全体の2.74%でした。過ぎてしまえばあっという間の1年も、こうして見ると使える時間はずいぶんたくさんあるように思えます。

 一方、東日本大震災からそろそろ3年が経過しようというところですが、次の瞬間に自らの生が脅かされるような可能性はいつでもあるわけで、与えられた時間をどのように認識し、何に費やしていくか、常に真剣に向き合わなければならないと考えさせられました。(松本)


▽日刊トラベルビジョン、記事アクセスランキング
(2014年1月第2週:1月7日0時~1月10日18時)
第1位
年末年始、JAL・ANA国際線旅客4%増-LCCは利用率約9割に(14/01/07)

第2位
年頭所感(1)-海外旅行50周年に期待、訪日取り組み強化(14/01/09)
年頭所感(2)-顧客視点を重視、羽田国際線増加に期待(14/01/09)

第3位
全日空、1月1日付で一部組織改正、管理職の人事異動(14/01/07)

第4位
マレーシア航空、燃油サーチャージを運賃に一本化、4月から(14/01/09)

第5位
タイ国際航空、日本地区総支配人と旅客営業本部長が交代(14/01/08)

第6位
キャセイ、関空/香港線増便-1日5便に、2月から(14/01/07)

第7位
関空、LCCターミナル新設-16年度に供用開始、年間旅客800万人へ(14/01/07)

第8位
クラツー、宇宙旅行会社を設立、第3種申請予定(14/01/08)

第9位
JATA菊間会長、14年は飛躍へ、土台できた-燃油など取組継続も(14/01/08)

第10位
HIS、SNS活用で7企画-キャンペーンの「ネタ」募集も(14/01/07)