航空局、羽田昼間国際線の未使用枠をITCチャーターへ

  • 2014年1月12日

 国土交通省航空局は羽田空港の昼間国際線発着枠の配分について、未使用枠をITCチャーターなどで活用したい考えだ。2013年の12月27日にパブリックコメントの募集開始。1月26日に締め切り、1月下旬から2月上旬にかけて通達を発出し、施行する計画だ。

 羽田空港の昼間時間帯の国際線発着枠は、3月30日の夏ダイヤから1日約40便分増加する。これに向けて航空局ではこれまでに各国と航空当局間協議をおこない、英国、フランス、中国、シンガポール、タイ、ドイツ、ベトナム、インドネシア、フィリピン、カナダの10ヶ国と就航で合意している。

 羽田の昼間時間帯の国際線発着枠の残りは9便分。航空局では夏ダイヤからの増枠までに必要となる全交渉が終了しない場合、貴重な発着枠を全て活用できない恐れがあるとし、これを可能な限り有効活用するため、残枠が生じた場合は14年夏ダイヤに限り、国際旅客チャーター便などで利用可能としたい考えだ。

 残枠の使用条件としては、すでに羽田との国際線定期便がある路線以外の国際線に使用することとしており、原則はITCチャーターでの利用。それでも未使用枠がある場合は、不定期便などでも使用可能とする計画。

 さらに、相互主義の観点から問題がない場合は、ITCで個札販売をおこなう座席数の割合に制限を設けない予定だ。その他、チャーター便の運航や発着調整に係る既存規程などに従うこととしている。