マレーシア航空、燃油サーチャージを運賃に一本化、4月から
マレーシア航空(MH)は4月1日以降の発券分について、日本発の燃油サーチャージと航空保険料を運賃に組み込むことを決めた。本社が各国の市場で進めている施策の一環で、運賃のみについて国土交通省航空局に認可を申請する。
MHでは、今回の決定を文書で旅行会社に伝達。文面では、「これまで燃油サーチャージをUSドル建てで徴収してまいりましたが、円安等の不可避な要因によりお客様にご不便をお掛けしてまいりました」とし、合わせて「毎回日本円に換算しご案内いただく旅行会社様へも大変ご面倒をお掛けしておりました」と言及。
その上で、「これを解消し、また、兼ねてからの旅行会社、消費者の皆様の要望にお応えするためにも」一本化を決めたと説明している。組み込みにより運賃の額が大きくなるため、旅行会社との契約条件は見直す必要が出てくるが、理解を求めていく考えだ。
なお、燃油サーチャージの運賃への組み込みに関しては、日本旅行業協会(JATA)が航空局などに要望をし続けてきたが、実現は難しいと見られていた。しかし、昨年5月にJATAが初めて観光庁に要望書を提出したところ、12月末にその回答として、航空局の協力のもと実務レベルで課題を協議する場が設けられることが伝えられている。