KNT-CT、持株会社機能強化で組織改正、仕入などKNTから移管

  • 2013年12月25日

 KNT-CTホールディングス(ホールディングス)と近畿日本ツーリスト(KNT)は2014年1月1日付で組織の一部改正をおこなう。グループ事業各社の協力と相互補完によるシナジー効果を発揮するため、事業会社間の戦略と戦術の統一、調整を加速する目的でおこなうもの。今までKNTが担当してきた個人旅行と団体旅行における販売・仕入の方針策定や、訪日旅行事業などをホールディングスに移管する。KNTでは団体旅行を中心に取り扱っていく。

 組織改正では、持株会社であるホールディングスの機能を強化。ホールディングスに「事業戦略統括部」を新設し、国内、海外の販売・仕入の方針策定、仕入機能、情報収集とリスクマネジメントに関する機能を移管する。

 また、KNTが担ってきた訪日旅行促進のための戦略立案や指導、実施に関する機能と商品企画、販売機能をホールディングスに集約。今後はホールディングスが主体となり取り組んでいく方針だ。事業戦略統括部内の訪日旅行部に訪日FITセンターをおくことで、訪日個人旅行事業にも取り組んでいく。このほか、旅行券、保険、クレジットカードなど旅行関連商品の統括管理に関する機能もKNTから移管した。

 さらに、大型スポーツイベントにかかわる関連団体などの連絡・渉外業務や契約締結に関する機能、地域誘客の提案、実施に関する機能も事業戦略統括部に組み入れた。KNTでも引き続き業務をおこない、ホールディングスではグループ全体の戦略を中心として展開していく。

 また、ホールディングスの機能の明確化をはかり、「経営企画部」を「経営戦略統括部」に、「総務部」を「総務広報部」に名称変更。ホールディングスとグループ会社間の人事機能の明確化のため、「人事部」を新設した。

 一方、KNTでは、ホールディングスへの業務移管にともない「経営企画部」「営業支援本部」を廃止。「総務広報部」を「総務部」に名称変更した。

 詳細な組織図は次ページを参照のこと。