全日空とルフトハンザ、羽田線発表、成田/デュッセルドルフも
LH、成田線維持、関空経由に
全日空(NH)とルフトハンザ・ドイツ航空(LH)は12月18日、2014年夏スケジュールで、羽田空港の昼間時間帯でフランクフルト線とミュンヘン線をデイリー運航すると発表した。NHはフランクフルト線を深夜早朝枠で就航しているため1日2便への増便、ミュンヘン線は新規開設となる。運航機材は、フランクフルト線がボーイングB777-300ER型機、ミュンヘン線がB787-8型機。
また、NHは成田/ミュンヘン線の運航区間を変更する形で成田/デュッセルドルフ線も開設。日系企業が多数進出し、在留邦人も多いデュッセルドルフへの需要獲得をはかる。運航機材はB787-8型機とした。成田/フランクフルト線は運休し、LHとのコードシェア便で対応する。
LHも羽田2路線をデイリーで運航。NHの国内線ネットワークとの接続を考慮したスケジュールを策定しており、LHによると重要な路線については、LH便名でコードシェア便として予約も可能になる予定。また、成田路線については「ネットワークを維持する」方針で、成田/関空/フランクフルト線として1日1便で運航する計画だ。これにより、NHとLHの2社で日本/ドイツ間を1日8便往復することとなる。
同日実施した記者会見でNHマーケティング室ネットワーク部副部長の辻浩平氏は、羽田路線について「(フランクフルトやミュンヘンを)欧州全域のゲートウェイとし、羽田を起点に活用していく」ことで、ドイツ単独ではなく欧州への乗り継ぎ需要の取り込みをはかる考えを示した。「羽田はもともと競争力が高いと思っている。そこは競争力をうまく使って、競合路線で勝負していく」という。
一方、成田については、羽田と異なる時間帯と地点への就航で差別化をはかる。さらに、「B787型機を活用し、中規模マーケットについても攻めていきたい」とし、引き続き成田路線を拡充していく方針を示した。
デュッセルドルフ線に関してはビジネス需要が強いため羽田の可能性もあったが、辻氏は「デュッセルドルフはどこも飛んでいない単独路線であり、そういう意味では成田でも十分アピールできる」と説明。新規就航路線のため「中型サイズで遠くまで飛べる機材(B787型機)に非常にフィットした市場」と語った。
▽訂正案内(12月19日10時00分 編集部)
訂正箇所:第6パラグラフ 第1文
誤:デュッセルドルフは今までどこも飛んでいない単独路線であり・・・
↓
正:デュッセルドルフはどこも飛んでいない単独路線であり・・・