主要57社、10月の海外旅行は6.3%増、9ヶ月ぶりプラス
観光庁が取りまとめた主要旅行会社57社の10月の旅行取扱状況速報で、海外旅行の取扱額は前年比6.3%増の2041億7285万円となり、9ヶ月ぶりに前年を上回った。調査対象の企業の一部からは中国と韓国が引き続き低調との報告があったというものの、尖閣・竹島問題による需要減が一巡し、下げ止まっている可能性が考えられる。
企業別では、取扱額が大きかったのはジェイティービー(JTB)グループ14社で10.3%増の457億5843万円、次いでエイチ・アイ・エス(HIS)が11.8%増の290億5590万円、阪急交通社が7.5%減の188億3252万円などとなった。
伸び率では、JTBグローバルマーケティング&トラベルが509.7%増の1億3340万円と大きく増加したほか、沖縄ツーリストが55.9%増の2億1967万円で続いた。取扱額が10億円以上の会社では、エヌオーイー(NOE)が23.6%増の24億9086万円で最も高くなっている。
このほか、海外旅行の募集型企画旅行の取扱状況も、取扱額が11.5%増の725億4078万円、取扱人数が7.1%増の36万2001人とプラス成長。取扱人数が前年を上回るのは2012年8月以来となる。
なお、海外旅行以外では、国内旅行が4.5%増の3823億2927万円、外国人旅行が21.1%増の84億805万円となっており、全体では5.3%増の5949億1016万円となった。
▽主要旅行会社取扱概況(Excelファイル)
10月単月