働く男性、出張先での観光意欲高く-6割以上が1人旅「してみたい」

  • 2013年11月21日

 ▽必要な旅の情報、同行者ごとに違いも-1人旅は夕食場所

 旅先についての情報収集をたずねた質問においては、旅行前は宿泊場所や交通手段、行き方を調べる回答者が多かった。同行者別では、小さい子ども連れなど家族旅行でそうした傾向が強く現れた。また、1人旅で他よりもインターネットの接続環境を調べる傾向がみられたという。

 旅行先で調べる内容については、昼食や夕飯の場所、土産屋についてが多かった。同行者別で見ると、子ども連れの旅行では昼食場所やお土産の購入場所を調べる割合が高く、友人や同僚との旅行、1人旅では夕食場所、三世代旅行では観光名所や現地の体験プログラム、イベントなどが高くなり、旅行形態ごとに特徴が見られた。

 調べるために利用したものを聞いた質問では、宿泊施設やインターネット接続環境は宿泊施設のサイト、旅行先での昼食場所や土産物屋、現地体験プログラムなどは現地で入手したパンフレット、観光名所やイベント情報は観光協会のサイトと使いわける傾向が見られた。


▽働く男性への情報提供でリピーター造成を

 こうした調査を踏まえ、JTBでは、働く男性は業務や家族サービスのための旅行だけでなく、地域の魅力を体感し、好きなように行程を組むような旅行がしたいと分析する。

 ただし、1人旅をおこなうことについては懸念を覚える場合も多く、すぐに希望通り1人旅に行く人は少数派であるとの考え。働く男性の旅行を増やすためには、まずは出張先や家族旅行先での観光を気軽に楽しめるよう、各地域が情報や体験プログラムを提供していくことが重要とし、そうした取り組みが地域への再訪にとつながるのではと提案した。