欧州3ヶ国、ライン河流域で共同プロモーション

  • 2013年11月17日

(左から)フランス観光開発機構在日代表のフレデリック・メイエール氏、スイス政府観光局日本支局局次長の押尾雅代氏、ドイツ観光局アジア・オーストラリア地区統括局長のペーター・ブルーメンシュテンゲル氏、アルザス地方観光局総裁のマリー=レーヌ・フィッシャー氏、フランス上院議員、アルザス地方議会筆頭副議長のアンドレ・ライシャルト氏 フランス、スイス、ドイツの3ヶ国は、ライン河流域で3ヶ国が国境を接する地域「アッパー・ライン・ヴァレー」について共同でプロモーションを実施中だ。11月14日に開催した業界向けイベントで、フランス観光開発機構在日代表のフレデリック・メイエール氏は「アッパー・ライン・ヴァレーを訪問する観光客は、3ヶ国の文化の見どころに触れることができる」とアピール。合わせて来日したアルザス地方観光局総裁のマリー=レーヌ・フィッシャー氏も「しっかりとしたまとまりを持ちながら、同時に違いを持ちつつ共生しているのが魅力」と語った。

 アッパー・ライン・ヴァレーはフランスのアルザス地方、スイスのバーゼル、ドイツの黒い森やプファルツ地方を含む南北200キロメートルの地域。フィッシャー氏によると、同地域の2012年の宿泊数は2000万泊だという。

 同地域はアルザス地方議会を通じて欧州連合が経済支援する共同プロジェクトとして観光促進をはかっており、日本、アメリカ、カナダ、インド、中国、韓国、ロシア、ブラジルで3ヶ国共同プロモーションを展開中だ。

 イベントではアルザス地方観光局プロモーション・マネージャーのジャン=クリストフ・アーラン氏が同地域の観光スポットとして、8つの都市・地域を紹介。フランスのストラスブール、コルマール、ミュルーズ、スイスのバーゼル、ドイツのフライブルク、バーデン・バーデン、カールスルーエ、ランダウ&ゲルマースハイムについて、「ヨーロッパの首都」「自動車の町」「メディア・シティ」などそれぞれテーマを設定し、観光の魅力を紹介。さらに、共通テーマとしてワインや美食、芸術などをあげた。

 また、同地域へのアクセスの利便性もアピール。フランクフルトやチューリッヒ、パリからアクセス可能であるほか、地域内に3つの空港もあり、高速鉄道や高速道路網なども発達していると説明。国境間の移動も用意に可能だとした。