JTBワールドバケーションズは11月15日、1人参加専用の海外旅行商品「ルックJTB eコレクション 海外ひとり旅」の販売を開始する。従来、現地係員が案内する個人型ツアーは2人から催行とするケースが多く、1人のみではツアーが成立しない状況であったのに対し、最少催行人員を1名とすることでこれまで取り逃がしていた需要を獲得するとともに、潜在需要の顕在化もめざす。

　ツアーは、ブータンやヒマラヤ・ネパール、ケニアなど、同行者を見つけにくかったり1人での参加の希望が多い辺境地域を中心に15コースを設定。これらの地域は、特にシニア層の男性が1人で参加することが多いといい、また個人では行きにくい点も選択の基準とした。

　旅行代金は、例えば「絶景ヒマラヤをいろいろな角度から眺める　歩いて訪れるポカラ展望台と遊覧飛行6日間基本コース」の場合、1人あたり燃油サーチャージ込みで33万3000円から。専任のスルーガイドがポカラ展望台などへのハイキングに案内する。また、「ケニア国内線は飛行機移動　ムパタ・サファリクラブに泊まる　マサイマラ7日間デラックスルーム」は、1人54万1000円からとした。もともと1人部屋利用のため、旅行代金の分かりやすさも増すとの考えだ。

　なお、出発期間は2014年1月から3月まで。ケニアやネパールは毎日出発とするなど設定日を複数設け、旅行の予定も立てやすくした。最少催行人員を1名としているため、予約が完了すると同時にツアーの催行が決定する。