カリフォルニア、16年日本人67万人へ、業界内の教育重視

  • 2013年11月11日

 カリフォルニア観光局は、2016年の日本人旅行者数の目標として約67万人を掲げている。同局ディレクター・アジアマーケティング担当のアントワネット・エッカート氏が10月11日、東京でのセミナーとワークショップの開催に合わせて旅行業界メディアの取材に応じ説明した。

 エッカート氏によると、2012年の日本人訪問者は前年比3%増の約58万人。今年も堅調な推移が続いており、通年では4%増程度に落ち着くと見る。2016年の約67万人に向けては2012年比で16%増、平均で毎年4%ずつの伸びを継続していくことになる。

 目標の達成に向けては、リピーター向けに「カリフォルニア スマイルズ」、ファーストタイマー向けに「マイ・ファースト カリフォルニア」のコンセプトで需要を喚起。

 「スマイルズ」では、カリフォルニアの「懐かしい」と「新しい」をテーマとし、過去にカリフォルニアを訪れた世代に新旧の魅力を伝える。この中には、ミネラルウォーター「クリスタルガイザー」の採水地でネイティブ・アメリカンの聖地でもあるマウント・シャスタなど、パワースポットも含む。

 また、「マイ・ファースト」では、サーフィンなどビーチ・アクティビティやワイン、グルメ、ショッピングをアピール。「より体験型の旅行に興味が持たれている」(エッカート氏)という日本市場のトレンドも押さえた。

 このほか、旅行業界との関係も引き続き重視し、オンライントレーニングプログラムの「カリフォルニア・エキスパート」の拡充に着手したほか、業界内でカリフォルニアのファンを増やすため、交流会「クラブ・カリフォルニア」も開催していく方針。

 カリフォルニア・エキスパートのリニューアルは、ロサンゼルスやサンフランシスコがカリフォルニア州内にあるといった基本的な情報から説明し、予備知識がなくても取りかかれるようにするもの。クラブ・カリフォルニアは四半期に一度の開催を計画しており、1回あたり100名の参加を見込むという。いずれも2014年第1四半期の実施をめざす。