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プリンス・エドワード島、NHK朝ドラ「花子とアン」でプロモ強化

  • 2013年10月27日

PEI州政府観光局のロバート・ファーガソン氏 プリンス・エドワード島(PEI)州政府観光局とエア・カナダ(AC)は、2014年春のNHK連続テレビ小説「花子とアン」をフックにプロモーションを強化していく考えだ。「花子とアン」は、日本に初めて「赤毛のアン」を紹介した翻訳者の村岡花子氏を描いた評伝「アンのゆりかご」をドラマ化したもので、14年3月31日から9月27日まで放映される予定だ。このほどACと共催したセミナーで、PEI州政府観光局広告担当マネージャーのロバート・ファーガソン氏は「PEIの露出が6ヶ月継続してされることはなかった。この機会に感謝している」と喜びを語った。

PEI州政府観光局の高橋由香氏 PEI州政府観光局日本代表の高橋由香氏も、朝の連続テレビ小説に期待を示す。同氏によると、PEIを訪問する日本人旅行者数は年間6000人から7000人。しかし、2008年の赤毛のアン出版100周年の際は1万2000人が訪れており、14年も「せめて2008年並みを期待している」とした。

 また、連続テレビ小説の放映は9月までだが、PEIの観光シーズンは秋ごろに終了するため、放映終了後にPEIに興味を持った旅行者が2015年の旅行先にPEIを選択することもあるのではないかと予想。「2年続けて販売促進をかけていきたい」と意欲を示した。

 PEI州政府観光局では14年4月から6月の間、ACでPEIに訪問した旅行者に対し、現地でPEI産のジャムをプレゼントするキャンペーンを実施。今後も旅行会社と連携を深め、商品の拡大をはかっていきたいとした。

ACのワイス貴代氏 また、AC日本支社長のワイス貴代氏も、連続テレビ小説で「いろいろな旅行需要が喚起されるのではないか」と期待を示し、PEI州政府観光局とプロモーションやキャンペーンを実施していきたいと述べた。ACによると、成田/トロント線はPEIのシャーロットタウンへの同日接続が可能。このほか、トロント/ハリファックス経由で、赤毛のアンと同じようにフェリーでPEIに行くルートや、オタワやモントリオール経由などでPEIに行くルートなどを紹介した。

 なお、セミナーでは「アンのゆりかご」著者の村岡恵理氏が登壇。連続テレビドラマを契機に、男性のファンも増えるのではとしたほか、「PEIには素敵なゴルフ場もあるし、海岸線のワイルドさも魅力的。男性が行っても楽しめる」と紹介。「色々なPEIの魅力を伝えられるような企画が出れくれば」と参加者に訴えた。