全日空、選ばれる航空会社へ-国際線エコノミーの機内食など刷新
▽海外出発便の機内食も充実、台北発、インド発で
NHでは、海外出発便のサービス強化もはかる。岡氏によると、国際線で外国人の乗客が占める割合は平均3割となっており、今後グローバル化が進み比率が更に増える見込みのなか、NHが選ばれるために「機内食は非常に重要なファクター」との考え。特に外国人の比率が55%を占める台湾と、約半数を占めるインドでは現地シェフとコラボレーションした特別メニューを提供する。
台湾は「リージェント台北」とコラボレーションし、旧正月、端午の節句、中秋節にちなみ1月、6月、9月の台北発便で台湾料理を提供。インドでは、訪印する各国首脳の料理を担当するシェフたちのプロデュースで、日本風ベジタリアンメニューを用意した。今後は食の環境、文化が異なるアジア地域を中心に取り組みを進めていく予定だ。
このほか、海外発日本食のメニューのさらなる改善をはかり、現地ケータリング会社との提携を実施。現在トライアル中で、今冬から順次各路線でスタートしていく予定だ。
なお、国内線機内食については、12月から羽田、伊丹、新千歳、福岡発のプレミアムクラスで、各地の名店とのコラボレーションメニューを提供。パティシエの辻口博啓氏が選んだのティータイム用の焼き菓子も用意した。正月には三が日限定でおせち料理も提供する。