名鉄観光、上期ウェブ売上は30億円-下期は国内旅行強化

  • 2013年9月19日

 名鉄観光サービスは、ウェブ販売を強化中だ。同社では2012年から2014年までの中期経営計画で、旅行売上高目標を1000億円としており、そのうちウェブ販売目標額を100億円に設定。名鉄観光サービスによると、2012年は初年度販売目標の70億円をほぼ達成できたことから2013年は目標の84億円達成をめざし、対策を強化していく考え。

 上期の売上高は30億円となっており、国内旅行は順調に推移しているが、海外旅行は伸び悩んでいるという。下期は目標達成に向けて、国内旅行の取り込みをさらに積極化するとともに、海外旅行の取り組みも継続していく。

 国内旅行では、東京発では日本航空(JL)や全日空(NH)に加え、スカイマーク(BC)などの航空会社を利用した商品を設定。今後は日系LCCを活用した商品も計画しているという。また、名古屋地区では、JR利用商品を拡充する予定。また、名鉄ブランドを活かした「名鉄のハイキング」や名古屋鉄道企画商品「でんしゃ旅」なども大きな柱と位置づけて販売していく。このほか、宿泊商品のラインナップの増強もおこなっていくという。

 また、福利厚生会社と提携し、会員向けに商品を販売するなど、販売チャネルの拡大もおこなう計画。一部の福利厚生会社とは既に提携済みとした。また、BtoB専用サイトの積極的な活用をめざし、利用旅行会社の増加や販売規模の拡大をはかり営業を強化していく。

 一方、海外旅行では東京・大阪海外企画仕入センターが連携して商品の造成、販売を実施。名鉄観光サービスによると、「安かろう、内容はそれなりのものではなく、目的を持ったテーマ性のある旅行を求めている方に向けた商品」の造成、販売を展開しており、FIT、ハネムーンなどセグメントごとに適した商品造成をはかっているとした。今後は目標達成に向け、「今まで以上に顧客に寄り添ったセミオーダープランの充実をはかっていきたい」考えだ。

 また、海外旅行でもLCCも活用していく方針。既にチェジュ航空(7C)の中部/仁川線、エアプサン(BX)の成田/仁川線を利用した商品を造成し、販売しているという。