日本旅行中間決算、増収減益、投資強化で-海外旅行は8%増
▽単体実績、海外旅行の営業収益は4.7%増に
日本旅行単体では、販売高は4.7%増の1792億226万円、営業収益は5.7%増の202億3700万円、営業損失は2億800万円(前年:2億400万円の損失)、経常損失は2億8600万円(前年:1億5800万円の利益)、中間純損失は1億300万円(前年:4億300万円の損失)となった。
このうち、海外旅行は販売高が8.3%増の650億8500万円、営業収益は4.7%増の66億2400万円。マッハ、ベストツアーは7.3%増の246億1700万円と増加した。日本旅行広報室によると、重点方面のヨーロッパやアジア商品の充実をはかるとともに、重点顧客層の女性や熟年・シニア層に対し、専用商品を充実させるなど取り組みを強化したことが増収につながった。女性は販売高で2倍以上、熟年・シニア層は1.3倍以上に増加したという。また、インターネット専用商品の拡充もおこなった。
海外の団体旅行は企業のインセンティブツアーや学校関連の研修旅行の受注拡大を進めたことで、9.0%増の100億5100万円と増加。国際航空券などの単品販売では、海外出張の需要回復などでビジネス需要が伸び、13.5%増の266億9200万円となった。
国内旅行は販売高が0.6%増の1075億6600万円、営業収益は4.0%増の122億1700万円。赤い風船は9.5%増の357億4200万円、団体旅行は5.3%増の269億4300万円、JR券や国内航空券などの単品販売は、各輸送機関の直販化の進行の影響を受け、7.5%減の408億4600万円となった。インバウンドは、販売高は58.4%増の65億2800万円、営業収益は37.6%増の8億7300万円だった。