日本旅行中間決算、増収減益、投資強化で-海外旅行は8%増
日本旅行の2013年12月期中間期(2013年1月1日~6月30日)の連結業績で、営業収益(※純額)は前年比6.4%増の240億1500万円となった。営業損失は2億100万円(前年:1億8900万円の損失)。日本旅行広報室によると、中期経営計画「ACTIVE 2016」の実現に向けた企画商品の販売強化や人材育成などへの投資により、昨年より損失が増加したという。また、経常損失は為替差損の影響で2億3700万円(前年:3億2000万円の損失)となった。中間純損失は、税金などの調整により1億600万円(前年:3億8300万円の損失)となった。
今期は中期経営計画の実現に向け、中核分野である教育旅行、MICE、BTM、インバウンド、インターネット販売や、法人営業、個人旅行営業それぞれの重点顧客層への取り組みを強化した。
教育旅行では営業拠点を長岡、沼津に拡大し、日本旅行独自コンテンツの開発に取り組んだ。MICEでは「沖縄インバウンド・MICE営業部」を設置し沖縄エリアの強化をはかるとともに、日旅アメックスと連携した営業を実施。BTMでは総合出張管理システム「出張なび」の営業強化やBTMをきっかけとした総需要営業の拡大をはかった。インバウンドでは円安を追い風に日系企業への現地営業やオンライン・トラベル・エージェント(OTA)を含む海外の旅行会社との連携を強めたほか、中央省庁の予算事業や国際会議などの取り扱い拡大をめざした。
個人旅行営業では、重点顧客層である女性と熟年・シニア層の取り扱い拡大について、商品造成部門と販売部門が一体となって取り組んだ。ほか、インターネット販売の強化も実施。ターゲット別では、女性層に対し専用商品の展開や専用サイト「たびーら」のコンテンツの充実に取り組んだ。また、シニア層についてはクルーズ商品、ビジネスクラス利用商品を拡充し、専用サイト「プレシャス・エイジ」の内容を充実。インターネット販売の強化では、ウェブサイトを改装し、JRセットプランやヨーロッパ商品などウェブ掲載商品を拡充した。
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