夜の後楽園を売り込む 岡山県、知事自ら現地でPR
日本三名園の岡山後楽園を夜間活用し新たな魅力を提案しようと、岡山県(伊原木隆太知事)が8月1日にナイトプレゼンテーションを開いた。首都圏や関西圏から旅行会社、マスコミを招き、伊原木知事自らが後楽園でプロモーションを行った。
参加者は浴衣に着替えて伊原木知事の先導でイルミネーションに彩られた後楽園の庭を散策。園内の鶴鳴館の大広間では投扇興、貝合わせ、鼓などの和体験を楽しんだ。
また、岡山県産の地酒や地ビール、フルーツなどを集めたバーを設置し、岡山の郷土料理を味わったほか、伊原木知事によるサックスの演奏も披露され、参加者を喜ばせた。
鶴鳴館で行った観光素材説明会では、この日の庭歩きや和体験を旅行商品に組み込んでもらえるようアピール。ボランティアガイドの団体対応や非公開エリアの特別ガイドツアーも検討していることを紹介した。
また、今回見学した後楽園の夏イベント「幻想庭園」のビアガーデンの座席確保、春の夜間開園による夜桜見学、新たな体験メニューの開発などに取り組む考えを示した。
岡山後楽園の商品化を促す助成制度も岡山県観光連盟が用意。12月20日まで後楽園や岡山県観光素材集「おかやま旅の素」の素材を組み入れた旅行商品を造成すると上限30万円を助成することも紹介し、多くの旅行商品造成を呼びかけた。
質疑応答では旅行会社から「岡山後楽園だけでなく、岡山城とセットで販売、アピールできないのか」「せっかくフルーツ王国として岡山県を売り出しているのにフルーツを味わえる場所がわからない」「幻想庭園は洋のイメージで行われているが、貴重な和体験とマッチしていない」といった声が出た。
コーディネーター役を務めた伊原木知事は「すべて前向きに対応し、多くのお客様に来ていただける岡山後楽園、岡山観光に取り組みたい」と話していた。
情報提供:トラベルニュース社