ANAセ、ワンダーアース順調、客層多様化へ-訪日の取組も強化
▽訪日旅行の拡大めざす、国内イベントで需要創出も
また、志岐氏はANAセールスで訪日旅行の拡大にも意欲を示す。同氏によると、今年は円高による追い風で訪日旅行は好調に推移しており、6月は226%増。「ボリュームは小さいが、上期は2万5000人増の212%となっており、7月の決算でも黒字化した」という。今年度はANAセールス過去最高の5万人の取り扱いを見込む。
今後は手がかからず予約ができるシステムを構築し、取り扱いを伸ばしていきたい考え。訪日旅行を扱う担当者とミーティングをおこない、現状把握や改善点などを話しあったという。さらに、国内旅行で展開している東京観光開発商品を、下期から訪日旅行でも取り扱いを決定。現地発着の観光素材のみの販売も実施していく計画だ。
一方、国内旅行ではイベントを活用し、旅行商品に結びつける取り組みも実施していく。例えば全日空(NH)が協賛した市川海老蔵さんの自主公演を取り扱ったところすぐに完売したといい、志岐氏は「外から人を呼べる企画を一から仕掛けていきたい」と意欲を示した。また、国内旅行だけでなく訪日需要も取り込みたい考え。ANAセールスが協賛しているイベント「東京ホタル」についても、今年は香港から約20名の訪日観光客が参加したという。