ANAセ、ワンダーアース順調、客層多様化へ-訪日の取組も強化
ANAセールスは、高付加価値のSIT向けブランド「ANAワンダーアース」の第4弾を9月下旬に発売する予定だ。同社代表取締役社長の志岐隆史氏はこのほど開催した懇親会で業界誌の取材に応え、「(ワンダーアースは)ANAセールスのイメージを向上し、ひっぱっていけるような商品」にしたいと意欲を示した。6月27日に発表した第3弾は順調に推移しており、予約人員は約600名。第4弾では新たに国内旅行の企画1コースも設定する。
ANAワンダーアースは2012年12月に販売を開始しており、消費者への直販がメインだ。ANAセールス取締役副社長・旅行商品事業本部長の中村晃氏は、売ることにこだわりすぎるとできなかった、思い切った発想で商品を造成していると説明。また、顧客とのコミュニケーションを強化し、ツアーに対する意見やフィードバックをとることで商品造成に活かしているとした。Facebookに各ツアーのファンページを立ち上げるとともに、プロ写真家による写真セミナーを開催するなど交流の場も設けているという。
客層は平均65歳の男女で、男性は4割、女性は6割。ビジネスクラス利用は76%で、平均単価は約80万円だ。地方参加の客が約3割を占めており、男性の4割、女性の6割が1人参加だという。アクティブシニアの利用が多いが、中村氏は説明会を開催すると30代の女性なども参加することから「いろいろな層に販売していきたいと考えており、(顧客の)反応をみているところ」とした。
次ページ>>>▽訪日旅行の拡大めざす、国内イベントで需要創出も