全日空新LCCは「バニラ・エア」、親しみやすさで選定
全日空(NH)が12月に運航を開始する予定の新しいLCCのブランド名が“バニラ・エア”に決定した。社名もバニラ・エア株式会社とする。NHはエアアジア(AK)と共同出資でエアアジア・ジャパン(JW)を立ち上げ2012年8月に運航を開始したが、運営方針などで足並みが揃わず、2013年6月に提携解消を発表。10月末にエアアジアブランドでの運航を取りやめ、12月末にNHの100%子会社として再出発する計画だ。
JWが8月20日に開催した新ブランド発表会で、JW代表取締役社長の石井知祥氏は“バニラ・エア”のブランド名選定について、世界中で親しまれていることを理由と説明。また、“シンプル”“エクセレント”“ニュー・ベーシック”の3点を意識したといい、シンプルでは「バニラのように飾らず、シンプルに、すべてのお客様にわかりやすく、お好みに合わせて自由に旅をアレンジできる」サービスをめざすという。
また、エクセレントでは日本の消費者に受け入れられる品質の確保をめざし、ニュー・ベーシックでは、旅行の移動手段としてのニーズを満たしながら、「一歩先の使いやすさを実現」していく。
ロゴにもバニラの花を使用し、花びらで日本やアジア、世界を結ぶ路線の広がりを表したほか、ブランドカラーは青と黄色とし、青は開放感や空、海、黄色は華やかさ、楽しさ、太陽を表したという。
なお、ツーレターの“JW”については、社員側にはブランド名の変更とともに新しくしたいという要望はあるものの、変更手続きに要する時間などを考慮し、12月末の就航を優先して検討していく考えだ。
※路線計画、販売戦略などについては8月21日朝刊で配信予定(関連記事参照)