楽天トラベル新社長、「海外発海外」強化-施設コンサルで差別化
楽天トラベル代表取締役社長に6月27日付で就任した山本考伸氏はこのほど本誌の取材に応え、「海外to海外を中長期的に取り組んでいきたい」と意欲を示した。今後は楽天トラベルの強みである施設へのコンサルティング能力と強固な関係性を活かし、海外市場の拡大をめざす。
山本氏は楽天トラベルの強みとして、宿泊施設へのコンサルティング力の高さを指摘。宿泊施設と共にブランディングやマーケティング、プロモーションを実施する「インターネットトラベルコンサルタント(ITC)」が国内に200名、海外に100名弱おり、各宿泊施設と強固な信頼関係を築いているとした。海外展開を進めるなかで、ITCによるサービスを打ち出し他社との差別化をはかっていく。
また、山本氏は楽天トラベルを含む楽天グループが取り組んでいるグローバル化、英語化についても言及。国内で経験を積んだITCが、今までの経験と会社で培った英語力を活かし、海外施設を担当するなど「人的リソースをグローバルでも活かすことができる」環境があることも、楽天トラベルの強みになるとした。
さらに、山本氏は今後中期的に優先的に取り組みたいこととして、サイトコンテンツの拡充をあげた。旅行を目的にしていない人が見ても楽しめ、旅に行きたくなるような、消費者の旅への潜在的な需要を顕在化できるようなサービスを提供していきたい考え。
加えて、宿泊施設との会話から得た知恵などを活かし、施設周辺の観光名所や体験素材といった周辺コンテンツに関する情報の掲載の強化もはかる。楽天トラベルとしてキャンペーンも合わせて展開することでエリア自体を盛り上げ、施設の予約の増加をめざしていく。
※インタビューの詳細は後日掲載予定