JATA、業界の人材確保に取組強化、セミナーや合同就職説明会も

 日本旅行業協会(JATA)は、旅行業界にとって最重要の経営資源と位置づける優秀な人材の確保に向け施策を展開する。今年で6回目となる観光庁のインターンシップモデル事業に協力するほか、JATA旅博で学生向けの旅行業界研究セミナーと、株式会社ジャタ主催によるJATA会員旅行会社の「合同就職説明会」をおこなう。

 インターンシップについては今年8月に実施。「個別の会社で、営業も関係して依頼されることはある」(JATA事務局長の越智良典氏)ものの、観光庁が主導するモデル事業では受け入れた旅行会社の数が最高で8社、昨年は3社に留まった。

 これに対して、今年度はJATAが積極的に関与し、受け入れ企業数を15社とするほか、参加する学生に対してJATAで2日間かけて業界説明やマナー講座をおこなう。その後、6日間で業態や規模の異なる2つの旅行会社での職場体験を経て、振り返りをレポートで提出してもらう。

 今年度は告知が不十分であったことから大学数が9校、学生が13名となったが、「相当手応えはある」といい、来年度以降は早期に大学などに伝えて希望大学・学生を募っていく。

 また、旅博での業界研究セミナーは9月13日の業界日に開催。ジェイティービー(JTB)グループ、近畿日本ツーリスト(KNT)、日本旅行、エヌオーイー(NOE)の若手社員がパネルディスカッションをおこない、旅行業界の魅力を伝える。

 合同就職説明会も9月13日開催で、中堅旅行会社や大手旅行会社の子会社など8社が参加し、学生と採用担当者との個別面談を実施。その場で採用する可能性もあるという。事前エントリーは求めない。