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ハワイ、6島が初の合同セールスコール、MICEなどの相互協力も

  • 2013年6月27日

左から)オアフ観光局マーケティング営業本部長のウィーラー氏、マウイ観光局セールス・ディレクターのドゥワング氏、カウアイ観光局営業部長のナカマス氏、ビッグアイランド観光局シニア・ディレクター・オブ・セールスのホーガン氏 ハワイ州観光局(HTJ)は6月24日から、ハワイ6島(オアフ島、ハワイ島、マウイ島、カウアイ島、ラナイ島、モロカイ島)の代表団によるセールスコールを、東京、名古屋、大阪で開始した。業界誌3誌とのインタビューでは、オアフ観光局マーケティング営業本部長のノエラニ・シリング・ウィーラー氏が「直接会って話をすることで、各島のブランディングイメージやターゲット層をより的確に伝えることができる」と述べ、来日の機会を重視している考えを示した。

 昨年は「アイランド・ウィーク」として島ごとに行なっていたが、今年は6島の代表が一緒に旅行会社を訪問。そのため、各島のブランドイメージやマーケット状況などの最新情報のみならず、「ピーク期のオアフ島は高稼働のイメージがあるが、他の島では余裕がある。オアフが高稼働だからハワイの宿泊が取れないというイメージは持たないでほしい」(オアフ観光局・ウィーラー氏)など、6島全体でハワイの送客をあげようというコメントが聞かれた。6島が合同でセールスコールをするのは、今回が初めてだという。

 特に、各島が力を入れるMICEについては、オアフ以外でも以前に比べて大型グループの収容が可能な施設が整備されていると説明。「各島が一丸となって、大型MICEを受け入れられるように動いている」(ビッグアイランド観光局シニアディレクター・オブ・セールスのデビー・ホーガン氏)とし、オアフ島が高稼働の状況でも各島のホテルなどのセールス担当者が連絡を取りあい、全体でサポートする体制にあることを強調した。

 このほか各島では、日本語のブローシャーなど日本語サービスの整備を開始。また今年中には各島で日本人旅行者が特典を受けられる「ショッピングパス」を用意する予定だ。このようなショッピングクーポンを各島の観光局が旅行者向けに用意するのは、日本市場が初めてだという。


▽各島のトピック

 マウイ島では今年から、ジェイティービーやジャルパックがシャトルバスを運行。これを受け、全体的に日本人旅行者が増えているという。現在はラハイナからカパルアの西側のみの運行だが、「他のエリアでも運行を働きかけていく」(マウイ観光局セールス・ディレクターのシェリル・ドゥワング氏)という。

 カウアイ島は以前、ハワイで最も日本人が訪れていた島で、今後は当時と同じレベルにまで引き上げる方針。カウアイ島を旅行したことのある祖父母の話を聞き、孫が訪れるといった「血のつながったリピーターとして戻ってくれる」(カウアイ観光局・営業部長のリサ・ナカマス氏)とし、誘致を強化していく。

 また、ハワイ島では2010年10月に運休となった成田/コナ線の影響で落ち込んだ日本人客数が持ち直しているという。ハワイ島への日本人リピーターも増えているといい、今後はリピーターの増加にも注力していく。オアフ島では、高稼働の時期が夏やクリスマス時期など限られていることから、ローシーズンの需要喚起に努めていく考えだ。