HISのチャーター会社、7月に成田・関空/タイ線へ-GSA設置、他社営業も
エイチ・アイ・エス(HIS)のグループ会社である国際チャーター航空会社「アジア・アトランティック・エアラインズ(AAA)」は、7月19日から成田/バンコク線、27日から関空/バンコク線で定期チャーターを実施する。各国関係機関の認可取得が条件だ。運航機材はボーイングB767型機で、エコノミークラス243席、ビジネスクラス18席の261席、またはエコノミークラス257席、ビジネスクラス12席の269席。AAA代表取締役社長のボビー・A・ハック氏はLCCではなくフルサービスを提供するとした上で、「LCCとフルサービスキャリアの間に入る、バジェットエアラインをめざす」とした。
チャーターは両線ともHISとの契約で実施。成田線は7月19日から9月29日、関空線は7月27日から9月27日の間デイリー運航する。6月12日の記者会見で、HIS代表取締役社長の平林朗氏は「日本は(旅行の)オフとピークの差が激しい。座席数が限られているため、需要を逃している」とし、チャーターを積極的に利用し、繁忙期の座席不足を解消して需要の取り逃しを防ぎたいとした。現在HISの売上高の10%程度がチャーターだが、今後拡大していく考えだ。
また、同氏は「タイはアジアの中で一番力を入れていきたい地域」とし、タイでの展開を強化する姿勢を示した。タイに4店舗あるHISの支店を、3年間で70店舗まで拡大していく予定だ。
ハック氏も、「夏はピークシーズンであり、間違いなく航空会社の席は不足する」ことから、旅行会社が需要を取り込み切れていないと指摘。現在、旅行者経由で旅行を購入するのは全体の7割もあるとし、「旅行会社とアライアンスを組んで、皆で力を合わせてやっていきたい」と意欲を語った。
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