日本航空、B787をSFO、SYD、BKKに、6月以降の路線便数決定

  • 2013年5月2日

 日本航空(JL)は、ボーイングB787-8型機の運航再開が認められたことを受け、6月1日以降の国際線路線便数計画を決定した。B787-8は必要な改修と安全性と信頼性の確認を経た上で、6月1日から順次既存の運航路線に投入。一部減便していた成田/ボストン線、成田/サンディエゴ線をデイリー化するとともに、成田/ヘルシンキ線を7月1日からデイリーで運航する。

 9月にはサンフランシスコ線、12月にはシドニー線とバンコク線にもB787-8型機を投入。バンコク線は現在B767-300型機で運航しているが、JL707便とJL718便について週7便中4便をB787-8型機、3便をB777-200ER型機とし、JL708便はすべてB777-200ER型機とする。

 B787-8型機以外では、需要動向に合わせて成田と中部、関空からのホノルル線をB767-300ER型機からB777-200ER型機に大型化。関空/上海線もB737-800型機をB767-300ER型機、羽田/バンコク線もB767-300ER型機をB777-200ER型機とする。一方、成田/北京線については、週14便のうち7便を一時的に減便する。

 また、成田発着の欧米路線で新プロダクトを搭載したB777-300ER型機「SKY SUITE 777」を順次投入しつつ、既存のB777-300ER型機とB787-8型機でビジネスクラスの「シェルフラットネオ」の導入路線を拡充。機内WiFiの対応路線も増やす。

 SKY SUITE 777は、5月1日からニューヨーク線で隔日運航し、5月中にデイリー化。パリ線は7月から、ロサンゼルス線は11月から、シカゴ線は2014年1月からを予定する。また、4月からファーストクラスにJALスイート、ビジネスにシェルフラットネオを搭載したB777-300型機を成田/フランクフルト線に投入。当初は隔日運航だが、5月中にデイリー化する。

 さらに、成田/モスクワ線では6月から8月末までB777-200型機を投じることでプレミアムエコノミーサービスを提供。WiFi機能は、現在隔日でサービスを提供している成田/フランクフルト線と成田/ロンドン線について、フランクフルト線とは5月まで、ロンドンは7月までにデイリー化。成田/パリ線も8月から順次導入する。

 このほか、成田/シドニー線などへのB787-8型機、成田/ホノルル線などへのB777-200ER型機の投入も、ビジネスクラスの品質向上につながる。

 また、2013年度上期中に成田/高雄線と関空/ソウル(金浦)線で個人用モニターを装着した機材を投入し、国際線全路線で個人用モニターを提供。さらに、下期にはフルフラットのビジネスクラスとエコノミークラスの新シートを導入したB767-300型機を投入し、中長距離路線で運航していく計画だ。


▽成田/ヘルシンキ線運航スケジュール
(2013年7月1日~10月26日)
JL413便 NRT 10時30分発/HEL 14時55分着
JL414便 HEL 17時25分発/NRT 09時05分着