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アクセスランキング、1位は押切もえさんら参加の豪州イベント

[総評] 今週は、オーストラリア政府観光局(TA)が開催したトークイベントの記事が1位になりました。イベントはモデルの押切もえさん、俳優の永井大さんが参加し、TAが4月27日にBS朝日で放送を開始する旅番組「みんなで選ぶとっておき!オーストラリア~BEST10」をアピールするものでした。

 この記事がトップになったのは、例によってどちらかのサイトでご紹介されたためのようで、あっという間に物凄いアクセス数になりました。とはいえ、TAの今回のキャンペーンは約2億5000万円を投じるもので、番組には押切もえさんと永井大さんだけでなく、俳優の柴俊夫さん、フリーアナウンサーの酒井ゆきえさん、タレントの加藤理恵さん、女優の滝沢沙織さん、モデルの安座間美優さんが出演します。

 日本市場での活動を縮小する観光局やサプライヤーが少なくない中で、このように大掛かりなキャンペーンをする観光局があるということはありがたいことです。お金をかけてキャンペーンをすればそれだけ需要が増えるという単純なものではありませんが、旅行そのものに消費者の意識を向けるというだけでも大きな意味があります。

 そもそも外国の政府観光局の活動予算はそれぞれの国の税金や現地旅行業界の拠出金であり、それを投じて日本人旅行者を呼ぼうという思いや日本市場への期待に対して、日本の旅行業界としてもその金額の大小に関わらず応えていきたいものです。

 さて、このほか今週も多様なニュースがランキング入りしていますが、興味深いのは7位と9位です。いずれも航空会社のゴールデンウィーク期間の予約状況についてお伝えしたもので、FSCとLCCで異なる様相を呈しています。

 LCC側で気になるのはジェットスター・ジャパン(GK)とエアアジア・ジャパン(JW)の苦戦で、予約率は50%台に留まっており、ピーチ・アビエーション(MM)の70%超と比較するとはっきりと明暗が分かれました。

 関東と関西という市場の差異や、数ヶ月とはいえMMが先行している点、あるいは価格、ウェブサイトの操作性、ブランディングを含む諸戦略の違いなど要素は様々考えられますが、注目度は等しく高かった3社にこうした違いが出ることに驚かされます。

 一方、FSC側ではやはり中国と韓国で領土問題の影響が尾を引いている点が目を引きます。これら2ヶ国については様々な見方がありますが、余程のことがなければ今後も最も近い外国であり続けるわけで、旅行業界が出国者数2000万人をめざすのであれば絶対に外せない市場です。

 また、もう一つ言えば旅行と平和は切っても切れない関係であり、なおかつ相互理解の最良の手段でもあります。6位には中国の鳥インフルエンザについての記事も入っていますが、不穏な北朝鮮の動向を含めてさらに影響が拡大しないことを祈るとともに、旅行会社や関係各所の粛々とした取り組みにより、せめて旅行による相互交流への影響が減じ、再び拡大していってほしいと願うばかりです。

 なお、トラベルビジョンは4月28日から5月6日までをゴールデンウィークの休刊期間とさせていただきます。原則としてメール配信およびウェブサイト更新はしませんが、日本航空(JL)と全日空(NH)の決算会見といった予定もありますので、ウェブサイトについては一部の記事を公開していく予定です。5月7日の朝刊から通常スケジュールでの運営を再開しますので、ご理解いただければ幸いです。(松本)


▽日刊トラベルビジョン、記事アクセスランキング
(2013年4月第4週:4月21日0時~4月26日15時)
第1位
オーストラリア、押切もえと永井大のトークイベント開催-旅番組をアピール(13/04/25)

第2位
ジェットスター・ジャパン、片道100円セール-搭乗者100万人達成で(13/04/24)

第3位
全日空、国際線手荷物規則を変更へ、エコノミー1個23kgに(13/04/25)

第4位
井手長官、東南アジア訪日ビザ緩和、夏までに-旅行会社の処分厳格化も(13/04/25)

第5位
KLM、福岡線の目標利用率80%以上-ビジネス好調、増便も視野(13/04/22)

第6位
中国鳥インフル、外務省がゴールデンウィーク注意喚起(13/04/21)

第7位
JAL・ANA、GWの予約は2.8%減、欧米・東南アジアは好調(13/04/21)

第8位
KNT、「グランフロント大阪」に旗艦店、女性にこだわり旅行提案(13/04/23)

第9位
日系LCC3社、GW予約はピーチ堅調、GKとJWは6割未満(13/04/22)

第10位
日本航空、機内エンターテイメント刷新、5月から(13/04/23)