全日空、12年度の国際線旅客6.7%増、北米好調

  • 2013年4月25日

 全日空(NH)の2012年度(2012年4月1日~2013年3月31日)の輸送実績で、国際線旅客数は前年比6.7%増の627万6633人となった。座席供給量を表す有効座席キロ(ASK)を10.3%増としたのに対し、旅客輸送量を表す有償旅客キロ(RPK)が12.6%増となり、利用率も1.5ポイント増(推計)の75.2%となった。

 方面別では、北米線が好調で旅客数が17.5%増、利用率が3.2ポイント増の79.9%。また、欧州線も旅客数13.3%増、利用率0.3ポイント増の74.9%となった。アジア・オセアニア線は尖閣・竹島問題の影響もあってか旅客数が3.2%増に留まったものの、利用率は0.7ポイント増の71.5%となっている。

 3月単月でも北米線は好調で、旅客数は12.6%増。ただし、ASKを21.5%増と大きく拡大したのに対してRPKが13.7%となり、利用率は5.3ポイント減の77.5%となった。欧州とアジア・オセアニアは旅客数、利用率ともに前年割れしている。

 なお、日本航空(JL)との比較では、欧州線の座席供給量が1月から3ヶ月連続でJLを上回っている。